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神経細胞変性とユビキチンープロテアソームシステム

研究課題

研究課題/領域番号 12210164
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

鈴木 俊顕  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (90252171)

研究分担者 八代田 英樹  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20311425)
千葉 智樹  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (00311423)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワードユビキチン / 蛋白質分解 / パーキンソン病 / ユビキチンリガーゼ / 神経変性疾患
研究概要

これまで、神経変性疾患における細胞内蛋白質分解機構の重要性は様々な状況から推測されていたが、確証は少なかった。我々は家族性パーキンソニズムの一種である常染色体劣性遺伝性若年性パーキンソニズム(AR-JP:autosomal recessive juvenile parkinsonism)の原因遺伝子産物Parkinの解析を行うことによって、この蛋白質がユビキチンリガーゼという細胞内蛋白質分解に必須の成分であることを見いだした。
ユビキチンは,細胞内の蛋白質が破壊されるときにその標的蛋白質に選択的に結合して分解シグナルとなる分子で,このユビキチンによって修飾された蛋白質は,プロテアソームという細胞内蛋白質分解酵素によって認識され、分解処理される.この中で、ユビキチンリガーゼはユビキチンを標的蛋白質に連結させる反応を触媒することから,細胞内における選択的な蛋白質分解において最も重要な酵素と考えられている.
今回の研究では、調べた限り全てのAR-JP患者にみられる変異型Parkinがこの機能を完全に喪失していることも見いだした.このことは、本神経変性疾患において、特定の蛋白質が分解されずにいることが、発症の原因となっていることを示唆している。従って、今後はAR-JPにおいて分解されなくなった蛋白質の検索を行う。そのなかで、どの蛋白質が神経細胞死を誘導するのかを明らかにする。また、他の神経変性疾患で観察されているある種の蛋白質の蓄積現象と蛋白質分解系との関連も調べたい。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Niwa,Ji: "A Novel Centrosomal RING-Finger Protein, Dorfin, Mediates Ubiquitin Ligase Activity."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 281. 706-713 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda,N: "A. Rma1, a novel RING-finger protein conserved from Arabidopsis to human, is a membrane-bound ubiquitin ligase."J.Cell Sci.. (in press).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Hattori,N.: "Autosomal recessive juvenile parkinsonism : a key to understanding nigral degeneration in sporadic Parkinson's disease"Neuropathology. 20. S85-90 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Shimura,H.: "Familial Parkinson's disease gene product, parkin, is a ubiquitin-protein ligase"Nat.Genet.. 25. 302-305 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木俊顕: "ユビキチンリガーゼParkinの機能不全による家族性パーキンソン病"細胞工学. 19(8). 1140-1141 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木俊顕: "ユビキチンと神経変性疾患"実験医学. 18(11). 1478-1482 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2018-03-28  

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