研究課題/領域番号 |
12213001
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高田 賢蔵 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30133721)
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研究分担者 |
管野 祐幸 (菅野 祐幸) 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (40252663)
丸尾 聖爾 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (70292018)
南保 明日香 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (60359487)
岩切 大 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (10307853)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
46,200千円 (直接経費: 46,200千円)
2004年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2003年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
2002年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2001年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
2000年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | EBウイルス / 胃がん / EBER / 増殖因子 / インターフェロン / アポトーシス / 小RNA / LMP2A / 上咽頭がん / IGF-1 / トランスフォーメーション / BARF1 / EBウィルス / CD21 / レセプター |
研究概要 |
EBウイルス(EBV)による胃がん発症の分子メカニズム解明を目的として研究を行い、以下の結果を得た。 1)上皮細胞へのEBV感染は、従来リンパ球で知られていたgp350をリガンドとし、CD21をレセプターとする感染に加えて、これらとは別に、gp350をリガンドとせず、CD21以外の分子をレセプターとする感染が存在することを明らかにした。 2)上皮細胞へのEBV感染系を用いて、EBVがコードする小RNA分子EBERはインターフェロン誘導性キナーゼPKRの活性化阻害によりFAS介在性アポトーシスへの抵抗性を賦与することを明らかにした。 3)EBERはEBV陽性胃がん、上咽頭がんにおいてインシュリン様増殖因子IGF-1の発現誘導によりオートクライン増殖をサポートすることを、バイオプシー、癌由来細胞株、in vitroのEBV感染系の解析により明らかにした。 4)げっ歯類の線維芽細胞を悪性変換する活性があるBARF1遺伝子は、従来ウイルス複製時にのみ発現すると考えられていたが、上咽頭がん、胃がん組織においては潜伏感染遺伝子として普遍的に発現し、発がんに寄与している可能性を明らかにした。 5)EBV陽性胃がん、上咽頭がんで発現する膜蛋白質LMP2AはERKの活性化を介して足場消失に伴うアポトーシス(アノイキス)への抵抗性を賦与することを、LMP2AノックアウトEBVを用いた解析により明らかにした。
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