研究課題/領域番号 |
12213004
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
島 礼 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (10196462)
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研究分担者 |
菊池 九二三 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (20006117)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | S6キナーゼ / 欠損マウス / ホスファターゼ / 細胞周期 / がん化 / 翻訳 / PP1 / MAPK |
研究概要 |
1.新規のS6キナーゼ(S6キナーゼ2)欠損マウスの作製 S6キナーゼ2ゲノムがターゲットされたES細胞を用いてキメラマウスを作製し、本遺伝子欠損マウスの作製に成功した。個体レベルで欠損マウスと野生型マウスの間でそのフェノタイプに大きな差はなかった。またTリンパ球、胎児由来繊維芽細胞の増殖速度は野生型とものと明らかな差は認められなかった。 2.S6キナーゼを制御するホスファターゼの解析 S6K1に結合し、直接その活性を制御している2A型ホスファターゼ(PP2A)の阻害蛋白cDNAのクローニングを行った。新規のものを含めて3種類の分子種を同定した。これら3種類のものは全く異なった組織分布をしていたが、いずれもG1/Sでその発現が上昇し、肝がん細胞で過剰発現をしていた。 3.翻訳制御機構の解析 mRNAのプロセッシングに働くNIPP-1蛋白質の様々な変異体を用いた実験により、この蛋白がAキナーゼや1型ホスファターゼ(PP1)を介して翻訳の調節に働いていることが示唆された。 4.S6キナーゼシグナルとMAPKシグナルの関係 MAPKのうちのJNKの脱リン酸化/不活性化に特異的に働くホスファターゼの単離に成功し、その解析をおこなった。このホスファターゼはホスホチロシン、ホスホセリン/スレオニンの両方を脱リン酸化する2重特異性ホスファターゼに属し、核-細胞質輸送に関係するシャトル蛋白であった。
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