研究課題/領域番号 |
12213013
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山本 和生 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20093536)
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研究分担者 |
久保 喜平 大阪府立大学, 農学部, 教授 (40117619)
布柴 達男 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10270802)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | mutT / クローニング / ミューテーター / 脱ユビキチン / mutT-box / 自然突然変異 / 塩基置換突然変異 / A:T→C:G transversion |
研究概要 |
酵母mutT funactional homologをクローニングするために、mutT欠損大腸菌のミューテーター活性を相補する酵母遺伝子をgenomic libraryから検索した。その結果1つのクローンが得られ、塩基配列を求めたところ、脱ユビキチンに関わる遺伝子であることが明らかとなった。この遺伝子のアミノ酸配列中には非常に弱いながらmutT-box様の配列が認められた。MutT欠損大腸菌は、mutT^+株に比べて約100倍高い自然突然変異となるが、酵母の遺伝子を持つmutT欠損株では約10倍となり、1/10に低下した。この遺伝子を破壊した酵母株は野生株に比べて2.5〜6倍高い変異率となった。突然変異体の塩基配列変化を求めたところ、A:T→C:G transversionのみが有意に増加していた(P<0.05)。A:T→C:G transversion変異は大腸菌mutT欠損に特徴的な塩基置換突然変異である。以上の結果は、この遺伝子が、mutT-functional homologであることを強く示唆している。一方、遺伝子破壊株で観察される突然変異の増加は、大腸菌mutT欠損株で観察されるほどには高くはならなかった。このことは、今回クローニングした遺伝子以外にもmutTを相補する遺伝子があるのかもしれない。大腸菌のmutT欠損を相補するものとしてクローニングしてきた経緯から、脱ユビキチンの作用は今回の観察には関わらないと考えられる。
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