研究課題/領域番号 |
12213030
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
三谷 絹子 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251244)
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研究分担者 |
中村 裕一 獨協医科大学, 医学部, 講師 (20227896)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | MEN / 転写伸長因子 / ノックアウトマウス / t(11;19) / 白血病 |
研究概要 |
成人骨髄性白血病に観察されるt(11;19)(q23;p13.1)の結果MLL遺伝子とキメラを形成するMEN/ELL遺伝子をクローニングした。MENはRNAポリメラーゼII転写伸長因子であり、MLLプロモーターの制御下に異常発現することが骨髄性白血病の発症に関与している可能性がある。MENの個体レベルでの生理的な機能を解析する為に、ノックアウト・マウスを作製した。ヘテロマウスには大きさ、妊娠能力、及び全般的な発育に異常を認めなかった。ヘテロマウスを交配してホモマウスを得たが、サザン解析の結果、出世後も胎生9.5日でもホモマウスの生存は確認できなかった。着床部位の約1/4が吸収されていることから、MENノックアウト・マウスは着床後胎生9.5日までに死亡していると推測された。さらに、組織学的検討により、胎生6.5日には約1/4の胎児がすでに変性しており、胎生8.5日までに徐々に吸収されることが明らかになった。あまりに早期に死亡していた為、変性あるいは吸収胎児が本当にホモマウスであるのかどうかは決定出来なかった。しかしながら、メンデルの法則に従って約1/4の胎児が胎生6.5日で変性しており、MENノックアウト・マウスは胎生6.5日ですでに死亡していると考えられた。死因を特定することは不可能であった。以上の結果により、MENは着床後の胎児発生に必須な役割を担っており、他の転写伸長因子との機能的重複は存在しないと結論された。
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