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ブルーム症候群原因遺伝子BLMの機能とその変異に伴うゲノム不安定化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12213073
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

和賀 祥  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (60222402)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワードDNA複製 / ブルーム症候群 / BLMヘリカーゼ / アフリカツメガエル卵抽出液 / 分子生物学
研究概要

早期発がんを特徴とする遺伝病であるブルーム症候群の原因遺伝子BLMは、RecQファミリーに属するDNAヘリカーゼをコードする。本研究ではBLMとDNA複製との関連性に注目し、SV40 in vitro DNA複製系ならびにアフリカツメガエル卵抽出液を用いたDNA複製系を利用した生化学的な解析によりBLMの機能を明らかにすることを本研究の目的とした。
ブルーム症候群由来細胞(BS細胞)ならびに正常細胞から調製した細胞抽出液を用いてSV40 in vitro DNA複製を行った結果、複製のみが起こる反応条件下では、両細胞抽出液の間で顕著な違いは見られなかった。しかし、DNA複製と連携したクロマチン形成反応を行わせる条件下では、BS細胞特異的に、形成されたクロマチンの断片化が検出された。この現象がBLMの欠損によるものであることを確認するために、BLMのバキュロウイルス発現系を確立し、組換え体BLMの精製を行った。しかし、その後BS細胞の継代維持に問題が生じ、BS細胞抽出液を使った解析が困難となった。
そこで、SV40 DNA複製系にかわって、アフリカツメガエル卵抽出液を使ったin vitro DNA複製系での解析を進めた。BLMのアフリカツメガエルホモログをコードするcDNAを取得し、その特異的な抗体を作製した。DNA複製時のカエルBLMの動態を解析した結果、DNAポリメラーゼ阻害剤アフィディコリンで複製進行を止めたり、制限酵素処理で鋳型クロマチンにDNA二重鎖切断を導入すると、BLMのクロマチン結合がやや増加することが示された。さらに、複製開始阻害タンパク質geminineを加え複製を阻害した条件下でもクロマチン結合が有意に検出されたことから、BLMには進行停止複製フォークや二重鎖DNA切断部位における機能とは異なる機能も有する可能性が推測される。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] DNA複製と染色体不安定性2004

    • 著者名/発表者名
      和賀 祥
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 208

      ページ: 805-810

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] DNA replication and chromosome instability2004

    • 著者名/発表者名
      Shou Waga
    • 雑誌名

      IGAKU NO AYUMI 208

      ページ: 805-810

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shou Waga: "DNA Polymerase ε is Required for Co-ordinated and Efficient chromosomal DNA Replication in Xenopus Egg Extracts"Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America. (in press).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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