研究課題/領域番号 |
12213089
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
五十嵐 和彦 広島大学, 医学部, 教授 (00250738)
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研究分担者 |
西藤 泰昌 広島大学, 医学部, 助手 (40284187)
田邉 修 広島大学, 医学部, 講師 (70221398)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | Maf / 癌遺伝子 / 転写因子 / 細胞死 / AP-1 |
研究概要 |
Bach1およびBach2はMafファミリーとヘテロ二量体を形成し、転写抑制因子として作用する。本研究では、Bach1ならびにBach2がAP-1系の抑制因子として担う生理機能を明らかにすること、そしてその異常が癌化に関わる可能性を検討した。 まず、Bach1ならびにBach2が細胞増殖等におよぼす影響を、レトロウィルスを用いた過剰発現系にて検討した。その結果、Bach2はジエチルマレイン酸などの酸化ストレス刺激に応答して核へ集積し、アポトーシスを誘導することを見いだした。したがって、Bach2はストレス応答の経路でpro-apoptotic geneとして作用すると考えられる。一方、Bach1はBach2と同様の機能モチーフを持つにも関わらず、細胞死の誘導活性は認めらなかった。Bachは癌関連因子で見い出されるBTB/POZドメインを有することが特徴であるが、このドメインはBach2の細胞死誘導活性に必須であった。そこでBach2のBTB領域と結合する因子を検索したところ、新規BTB-Znフィンガー型転写因子MAZRを発見した。MAZRはEwing sarcomaでEWSと相互転座をしている例が報告されたことから、癌化への直接的な関与が示唆された。
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