• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

発がん抑制におけるミスマッチ遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 12213136
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

関口 睦夫  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (00037342)

研究分担者 高木 康光  福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (20212003)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワードDNA修復 / アポトーシス / 突然変異 / 細胞増殖 / アルキル化剤 / 発がん物質 / マウス / 細胞株
研究概要

発がんは細胞増殖に関わる遺伝子の変異によってひき起こされるが、遺伝子突然変異の制御にはDNA修復とアポトーシスの2つの過程が関与していると考えられる。これら2つの過程を制御することによって発がんの頻度をコントロールすることができるかどうかを、それぞれの過程に関与する遺伝子を欠くマウスを作製し、さらにそれらのマウスの肺の組織から分離して樹立した細胞株を用いて検討した。アルキル化剤によるDNA傷(O^6-メチルグアニン)の修復酵素を欠くMgmt^<-/->マウスはMNUなどの化学物質による致死作用と発がん作用に共に高感受性を示すが、そのマウスにさらにミスマッチ塩基を認識するタンパクMLH1の遺伝子Mlh1の欠損を導入すると上の2つの効果は分離できることがわかった。すなわちMgmt^<-/->Mlh1^<-/->マウスはアルキル化剤の発がん作用には高感受性を示すが、その致死作用には抵抗性となることがわかった。このような二重欠損マウスの肺の組織から細胞株を樹立しMNUなどのアルキル化剤に対する感受性を調べたところMgmt^<-/->Mlh1^<-/->細胞は野生株とほぼ同じレベルの高い抵抗性を示すことがわかった。その分子的機構を明らかにするとともに、それを化学物質の発がん性を調べる検出系として用いるべく検討を行っている。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] R.Inoue: "Characterization of human polymorphic O^6-methylguanine DNA methyltransferase."Pharmacogenetics. 10. 59-66 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kawate: "A defect in a single allele of the Mlh1 gene causes dissociation of killing and tumorigenic action of an alkylating carcinogen in methyltransferase-deficient mice."Carcinogenesis. 21. 301-305 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] K.Miyako: "Accumulation of adenine DNA glycosylase-sensitive sites in human mitochondrial DNA."J.Biol.Chem.. 275. 12326-12330 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] H.Shimokawa: "Functional significance of conserved residues in the phosphohydrolase module of Escherichia coli MutT protein."Nucl.Acids.Res.. 28. 3240-3249 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] A.Shiraishi: "Increased susceptibility of chemotherapeutic alkylating agents of mice deficient in DNA repair methyltransferase"Carcinogenesis. 21. 1879-1883 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi