研究課題/領域番号 |
12213144
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
神田 浩明 (財)癌研究会, 癌研究所・病理部, 研究員 (90260067)
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研究分担者 |
北川 知行 (財)癌研究会, 癌研究所, 所長 (50085619)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 肝がん / 遺伝子変化 / RLGS / マウス / 野生マウス / C3H / MSM / メチル化 |
研究概要 |
ヒト肝がんの早期遺伝子変化群を見出すために、日本産野生マウスMSMとラボラトリーマウスC3HのF1にDiethylnitrosamine(DEN)で誘発した肝がんを対象として、多数のマイクロサテライトマーカー(MITマーカー)を用いて検索したが有意な遺伝子欠失はみいだされなかった。そこでより詳細に遺伝子欠失とepigeneticな変化を検索するため、Restriction Landmark Genomic Scanning(RLGS)法を用いることにし、2年を費やしてMSM-C3Hマウスのgenetic linkage mapを完成した。このmapを用いてマウス肝がんを調べると、変異が集中するいくつかの染色体座位が同定された。本年度はその中で最も頻度が多い第12番染色体について解析を集中した。高頻度欠失領域の近傍のMITマーカーを用いた検索では遺伝子欠失が見出されず、この変異はメチル化などのepigeneticな変化か微小領域の欠失と考えられた。正常マウスの肝臓からDNAを抽出し、Not1 trapper法でクローニング用のゲルを多数作成し、それらよりスポットクローニングを行ない、変異スポットの一つをクローニングした。これは181bpの遺伝子断片で、この断片中にはExonの一部が含まれており、またCpG islandにリンクしている可能性が高い。しかしながら、遺伝子銀行でBLASTサーチを行なっても高いホモロジーを示す遺伝子は見出されない。現在この遺伝子断片をプローブとして検索をすすめている。
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