研究課題/領域番号 |
12213163
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 (2004) 愛知県がんセンター (2000-2003) |
研究代表者 |
高橋 隆 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50231395)
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研究分担者 |
柳澤 聖 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助手 (20372112)
冨田 秀太 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 研究員 (10372111)
小西 裕之 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 主任研究員 (20344335)
谷田部 恭 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 研究員 (90280809)
長田 啓隆 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 室長 (30204176)
増田 彰 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 主任研究員 (50157202)
小崎 健一 愛知県がんセンター, 分子腫瘍学部, 研究員 (50270715)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
90,900千円 (直接経費: 90,900千円)
2004年度: 18,100千円 (直接経費: 18,100千円)
2003年度: 18,500千円 (直接経費: 18,500千円)
2002年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
2001年度: 18,300千円 (直接経費: 18,300千円)
2000年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
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キーワード | 分子腫瘍医学 / 肺癌 / 発現プロファイリング / マイクロアレー / バイオインフオマティクス / 浸潤・転移 / チェックポイント / 網羅的遺伝子発現解析 / バイオインフォマティクス / 転移 / 網羅的発現解析 / がん抑制遺伝子 / がん遺伝子 / 染色体不安定性 / 癌抑制遺伝子 / 分子疫学 |
研究概要 |
肺癌の分子病態のより多面的かつ包括的な解明を目指し研究を進めた結果、以下の成果を得た。(1)ヒト肺癌の遺伝子発現プロファイル解析を推進し癌の個性解明につながる成果を得るとともに、外科切除5年後の生存について高い確度で予測できるシステムの開発に成功した。さらに、MALDI-TOF-MSを用いたヒト肺癌の網羅的蛋白発現プロファイル解析の基盤確立を進めた。 (2)我々が樹立した高転移性ヒト肺癌細胞亜株(NCI-H460-LNM35)を用いた網羅的遺伝子発現解析によって、高転移能獲得への炎症に関わる遺伝子群や血管新生、運動・浸潤能、低酸素・低グルコース抵抗性、プロテアソーム蛋白分解系などに関わる遺伝子群の関与を示唆する結果を得た。また、転移関連新規遺伝子LNMO1及びCLCP1の同定に成功した。さらに、VEGFR3を介するシグナルのリンパ行性転移能獲得への特異的関与を明らかとした。(3)我々が樹立した肺癌細胞株における14-3-3ε遺伝子(17p13.3)のホモ欠失の存在と、同遺伝子のホモ欠失のG2チェックポイント異常への関与を明らかとした。また、ヒト肺癌細胞における持続的な染色体不安定性の存在を初めて実験的に証明し、p53遺伝子不活化の間接的関与を示唆する結果を得た。さらに、ヒト肺癌細胞株におけるデカテネーションG2チェックポイント異常やCHFRプロフェーズチェックポイント遺伝子のDNAメチル化による不活化を初めて明らかとした。(4)肺癌の発生・進展に関わる遺伝子の探索を通じ、1et-7マイクロRNA遺伝子の発現低下とその臨床病態への関連性を初めて示した。また、情動や嗜癖への関与が示唆されているDRD2遺伝子のTaqi*A多型のA2/A2遺伝子型と喫煙習慣の獲得との間の有意な相関を明らかとした。
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