研究課題/領域番号 |
12213166
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
平岩 望 愛知県がんセンター, 分子病態学部, 主任研究員 (70175553)
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研究分担者 |
神奈木 玲児 愛知県がんセンター, 分子病態学部, 部長 (80161389)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | セレクチンリガンド / fucosyltransferase VII / Tax蛋白 / CRE / T-box / One-hybrid法 / CREB / ATF / bZIP |
研究概要 |
我々がクローニングに成功したセレクチンリガンド合成糖転移酵素Fuc-TVII遺伝子がHTLV-1 Tax蛋白により活性化され、enhancer部がLTR21-bpと相同の構造を持つとともに、その機序は、CREB/ATF転写因子を介した経路で更にprotein kinase A非依存性での活性化が可能であることを発見し、機能的相同性も認めた。そこには単に内因性のCRE領域と異なり、Fuc-T.VII遺伝子CRE-like enhancer部にはCREB/ATF転写因子以外に他の因子の関与が考えられた。 そこで今回、CRE-like配列へのGel Shift AssayによりbZIP型転写因子以外に他の因子との相互作用を証明し、次に酵母One-HYbrid法により同部に結合する因子のクローニングを試みたところ、結合蛋白を100以上のクローンとして得ることが出来、シークエンシング等にて解析した。そしてCPEB/ATF転写蛋白因子と既知のTREB因子以外に、新規のT-box型の転写因子(hF7CAF-1と命名)を単離した。 この新規因子のmRNAをNorthern Blot法にて調べたところHTLV-1感染T細胞株や刺激後のJurkat T細胞での発現増大を認めた。そこでhF7CAF-1の発現ベクターを作成し、Jurkatリンパ球でFuc-T VII遺伝子promoterのレポーター活性を測定したところ、約200%活性が上昇した。またTax単独時のレポーター活性上昇がhF7CAF-1併用により更に強まることを発見し、同遺伝子産物がTaxとの協調によるFuc-T VII遺伝子転写を増大することを認めた。このactivatorとしての作用は、CREB/ATF familyの一部の転写因子とも協調して働いていることを見出した。
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