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哺乳類ポリコーム群による細胞増殖と細胞死制御機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12215017
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関千葉大学

研究代表者

古関 明彦  千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40225446)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2000年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードポリコーム群 / クロマチン / スプライセオソーム / Hox / Mel18 / Bmi1
研究概要

ショウジョウバエ・ポリコーム遺伝子群であるMel-18とBmi-1遺伝子産物の機能を分子レベルで明確にしていくことが,本研究の目的であり、それらの作用機序について以下のように解析を行った。
(1)HoxクラスターにおけるMel-18結合領域同定の試み。
染色体上のMel-18結合領域を明らかにするために、クロマチンDNAとMel-18の複合体の免疫共沈を試みた。パラフォルムアルデヒドを用いて、マウス11.5日胚を固定し、超音波処理によりクロマチンDNA/Mel-18複合体を可溶化した。約1kBの断片として可溶化する条件を明らかにした。セシウム濃度勾配を用いて、フリーのタンパク、クロマチンDNA/タンパク複合体、フリーのクロマチンDNAを分画したところ、Mel-18とBmi-1とBmi-1遺伝子産物は、クロマチンDNA/タンパク複合体の分画にのみ存在することが明らかになった。これとは対照的に、Mel-18とBmi-1のインターラクターであるRing1Bは、クロマチンに結合している分画だけではなく、結合していない分画にも含まれることが明らかになった。Ring1Bも、Hoxクラスタ-の転写制御に寄与することを明らかにしているので、クロマチン結合型のRing1Bが、Mel-18とBmi-1と複合体を構成してポリコーム複合体として機能することが示唆された。Mel-18と免疫共沈されてくるクロマチンDNAに含まれるHoxクラスタ-の頻度をHoxb7/b8/b9に焦点を絞って系統的に検索している。
(2)155kDaスプライセオソーム結合タンパク(SAP155)によるポリコーム複合体機能の調節
Mel-18とRing1Bのインターラクターとして同定したSAP155は、マウス胚においても構成的にMel-18とRing1Bに結合していることが明らかになった。SAP155を欠損したマウスは、8細胞期におこるコンパクションを維持できず、それ以上に発生は進まない。SAP155とMel-18やMph1二重ヘテロ接合体では、それぞれのヘテロ接合体では観察されないホメオチック変異が中軸骨格系で観察された。また、クロマチン結合分画にもSAP155が見られたことから、一部のSAP155はポリコーム複合体のコンポーネントとしても作用する可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Koizumi,K: "The role of Presenilin1 during somite segmentation."Development. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Akasaka,T: "Mice doubly deficient for the Polycomb-Groupe genes Mel18 and Bmi1 reveal synergy and requirement for maintenance but not initiation of Hox gene expression."Development. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Fukamachi,H: "Mesenchymal transcription factor FKH6 controls gastric epithelial development and differentiation."BBRC. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Isono,K: "Molecular cloning, genetic mapping, and expression of the mouse Sf3b1 (SAP155) gene for the U2 snRNP component of spliceosome."Mammalian Genome. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Sudo,H: "Inductive signals from the somatopleure mediated by bone morphogenetic proteins are essential for the formation of the sternal component of avian ribs."Dev.Biol.. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,Y: "Mesp2 initiates somite segmentation through the Notch signalling pathway."Natue genetics. 25. 390-396 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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