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細胞運動の調節に関わる新規細胞骨格関連因子の機能について

研究課題

研究課題/領域番号 12215053
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関福井医科大学

研究代表者

佐藤 真  福井医科大学, 医学部, 教授 (10222019)

研究分担者 八木 秀司  福井医科大学, 医学部, 助手 (10303372)
永野 隆  福井医科大学, 医学部, 助手 (70272854)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワードアクチン / 細胞移動 / 細胞骨格 / フィラミン / アクチン結合蛋白 / 葉状仮足 / 脳形成 / periventricular heterotopia
研究概要

細胞の繊維状アクチンの動態制御に関わる新規分子FILIP(Filamin 1-interacting protein)をラットにて同定した。FILIPには分子量の異なる二つの分子種が存在し、アミノ酸の長さが短いものをS-FILIP、長いものをL-FILIPと名付けた。L-FILIPはS-FILIPと全く同一のアミノ酸配列に加え、N端側に247アミノ酸が加わった構造をもつものであった。FILIP分子は細胞質において働き、両分子種に共通のC端側にてアクチン結合蛋白の一つであるフィラミン1と結合した。S-FILIPを発現させたCOS細胞では、S-FILIPが繊維状アクチンと共存している様子が観察された。同時にFILIPを発現させたCOS細胞では(特にL-FILIPにおいて顕著であったが)繊維状アクチンの低形成が観察され、lamellipodiaの形成率の低下、更には細胞移動度の低下が観察された。細胞移動の低下は、フィラミン1欠損細胞においても観察されており、FILIPの存在によりフィラミン1の分解が起きている可能性が考えられた。そこで実際にCOS細胞にFILIPとフィラミン1を共発現させたところ、共存によりフィラミン1の分解が起こることが確認された。また、この作用はL-FILIPにおいて顕著であった。即ち、FILIPはフィラミン1の分解を促すことで、繊維状アクチンの動態に関与している可能性が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hisashi Ijichi: "Molecular cloning and characterization of a human homologue of TBPIP, a BRCA1 locus-related gene."Gene. 248. 99-107 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Keng W.Vincent: "Homeobox gene Hex is essential for onset of mouse embryonic liver development."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 1276. 1155-1161 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Nagano: "A2 Pancortins (Pancortin-3 and -4) are the dominant Pancortins during neocortical development."J.Neurochem.. 75. 1-8 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Nobuhiro Suzumori: "Decreased expression of secretory leukocyte protease inhibitor in ovarian endometriomas with GnRH agonist therapy."Obstet.Gynecol.. (in press).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] M.Tanaka: "Role of Rab3 GDP/GTP exchange protein in synaptic vesicle trafficking at the mouse meuromuscular junction."Mol.Biol.Cell. (in press).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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