研究課題/領域番号 |
12215113
|
研究種目 |
特定領域研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 裕樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40260715)
|
研究分担者 |
原田 守 久留米大学, 医学部, 講師 (50260716)
|
研究期間 (年度) |
2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | Apaf1 / ミトコンドリア / アポトーシス |
研究概要 |
Apaf1は、ミトコンドリア依存性アポトーシスにおいてカスパーゼ9を活性化するアダプター分子である。Apaf1欠損細胞はさまざまなアポトーシス誘導刺激に抵抗性を示す。Apaf1欠損、および野生型胎仔線維芽細胞にアポトーシス刺激を加え、刺激後72時間までの細胞死を観察したところ、刺激24時間から48時間以降にはApaf1欠損細胞にも細胞死が誘導された。この細胞死はカスパーゼ非依存性で、ミトコンドリア膜電位の低下を伴っていた。電子顕微鏡による観察では、ネクローシスに類似した核やミトコンドリアの膨化像が認められた。興味深いことに、ミトコンドリア膜電位の低下や構造破壊は野生型細胞にも同様に認められた。以上から、アポトーシス刺激に対してカスパーゼの活性化によるアポトーシスとミトコンドリアの機能低下によるネクローシス(様)細胞死が同時に生じ、また、このネクローシス様細胞死はカスパーゼ(およびApaf1)非依存性のものと考えられた。
|