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細胞周期チェックポイントにおけるM期サイクリン分解制御因子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12215115
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

小林 英紀  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20150394)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード細胞周期 / サイクリン / サイクリン依存性キナーゼ / 蛋白質分解 / ユビキチン / プロテアソーム / ユビキチン関連蛋白質
研究概要

細胞周期におけるサイクリン依存性キナーゼの活性はその調節サブユニトであるサイクリンの結合と分解により制御を受けている。M期サイクリンはユビキチンープロテアソーム経路により分解されるが、その分解制御については細胞周期チェッックポイントの観点から重要な研究課題となっている。本研究では、サイクリンと相互作用する新規の分解制御因子を分離同定し、その機能解析を行なった。我々はまず、サイクリンAのN末端ドメインを用いた2-ハイブリッド法にを用いて、アフリカツメガエルのXDRP1遺伝子をクローニングした。XDRP1は585アミノ酸からなる蛋白質であり、N末端領域にユビキチンと高い相同性を示し、出芽酵母のDsk2蛋白質とよく似ていた。XDRP1はサイクリンAのリン酸化部位を含むN末端ドメインと結合する。XDRP1はA型サイクリンさらに異種のサイクリンA(ヒト)とは結合するが、サイクリンBとは結合しないことから、A型サイクリンと特異的に結合する因子である。XDRP1はリン酸化蛋白質であり、サイクリンAキナーゼに依存してリン酸化される。XDRP1のリン酸化にはサイクリンA-CDKとの結合が必要である。XDRP1をインジェクトした受精卵の細胞分裂は阻害され、XDRP1蛋白質を加えた卵抽出液中では、サイクリンAの分解が選択的に阻害された。また、XDRP1の出芽酵母ホモログDSK2発現による生育阻止を抑圧するサプレッサーを分離してその変異を同定したところ、プロテアソームのサブユニットのPRE2,PRE9,RPN1,NAS2であることが明らかになった。これらの結果から、XDRP1/DSK2は蛋白分解経路とユビキチン経路とプロテアソム間をリンクして、サイクリンAの分解を負に制御する抑制因子ではないかと推測される。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Goda et al.: "The N-terminal helix of Xenopus cyclins A and B contributes to binding specificity of the cyclin-CDK complex."J.Biol.Chem.. 276(in press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] M.Funakoshi et al.: "Isolation and characterisation of a mutation in the PMR1 gene encoding a Golgi membrane ATPase, which causes hypersensitivity to over-expression of Clb3 in Saccharomyces cerevisiae"Mol.Gen.Genet.. 264. 29-36 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] M.Funakoshi et al.: "サイクリンAのタンパク分解調節機構;細胞周期のフロンティア."実験医学.. 18. 903-909 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kobayashi: "サイクリンの周期的発現による細胞周期制御;実験医学シリーズ「細胞周期がわかる」"羊土社.. 24-35 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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