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細胞接着因子ギセリンの癌転移における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12215133
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪府立大学

研究代表者

塚本 康浩  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (90305657)

研究分担者 佐々木 文彦  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (60064862)
三木 直正  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40094445)
平 英一  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60263240)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワードギセリン / 細胞接着分子 / 腫瘍 / マウス / ラット / 転移 / 癌
研究概要

細胞接着は単に細胞と細胞もしくは細胞と細胞外基質を接着させ組織構築の維持を行っているのみではなく、発生期の組織形成さらに癌化、炎症反応、組織再生といったダイナミックな変動にも深く関与している。細胞接着分子は直接的に細胞が外界を認識するアンテナとなり、さらにはその手足となって細胞運動を制御している。このことより、正常組織だけではなく病理組織形成を理解する上で細胞接着分子を研究することは重要であると考えられる。本研究では、腫瘍における新規細胞接着因子ギセリンの発現、および癌細胞の浸潤、転移能におけるこの分子の機能を検討した。
マウス、ラットの正常組織においてギセリンは血管内皮、中皮、平滑筋に強く発現していた。さらに、卵管癌、腎芽腫、乳癌、肺癌、扁平上皮癌、神経鞘腫や可移植性細胞株にも過剰発現しており正常組織とは異なる分子量のギセリンが検出された。また、担癌動物の末梢血にもギセリン蛋白が検出され、新しい腫瘍マーカーとなりうる可能性が示唆された。マウスL-cellにギセリンを導入し、ヌードマウスに移植すると、親株とくらべ細胞異形が高くなった。さらに、リン酸化部位を有する長い細胞質内領域を持っギセリンアイソフォームを発現させた細胞では、リン酸化部位を持たないものより組織浸潤能や肺への転移率が高くなった。さらに、抗ギセリン抗体は卵管癌の腸間膜播種を抑制した。これらのことより、ギセリンが腫瘍の浸潤、転移に関与すること、特に細胞質内領域のリン酸化がそれらに大きな役割することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tsukamoto,Y. et al.: "The role of gicerin, a novel cell adhesion molecule, in development, regeneration and neoplasia"Histology and Histopathology. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 平英一 ら: "気管形成、再生における細胞接着因子ギセリンの働き"THE LUNG perspectives. 8・3. 76-79 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Nurhidayat, et al.: "Role of the gonards in sex differentiation of growth hormone-releasing hormone and somatostatin neurons in the mouse hypothalamus during postnatal development."Brain Research. 890. 154-161 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Kuwahara,S. et al: "Seasonalchanges in the hypothalamo-pituitary-testes axis of the Japanese wood mouse (Apodemus speciosus)"Anatomical Record. 260. 366-372 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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