研究課題/領域番号 |
12215137
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小松 則夫 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50186798)
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研究分担者 |
内田 美栄 自治医科大学, 医学部, 助手 (80316520)
桐戸 敬太 自治医科大学, 医学部, 助手 (90306150)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | UT-7 / GM / GATA-1 / ATRA / CBP / DR5 / RARβ |
研究概要 |
【要約】我々は白血病細胞株UT-7/GMが全トランス型レチノイン酸(ATRA)によって赤芽球へと分化することを発見し、その機序を分子レベルで明らかにしようとした。その解析過程で、(1)UT-7/GM細胞へのcotransfection実験からGATA-1がDR5プロモーターの活性を亢進させ、その効果はATRAによってさらに増強すること、(2)1Aを強制発現させ、CBPとGATA-1との結合を阻害すると、GATA-1によるDR5プロモーターの活性はE1Aの用量依存性に抑制され、一方CBPが結合できない変異型E1Aを強制発現させるとDR5プロモーター活性の抑制は解除されたことから、GATA-1によるDR5プロモーターの活性化にはCBPが必須であり、GATA-1がCBPを介してGATA-1/RARa-RXR複合体を形成していることが強く示唆された。さらに本研究によって(3)GATA-1はATRA刺激前からすでにアセチル化されていること、(2)ATRA刺激によってGATA-1はβグロビン遺伝子のプロモーターの活性化を誘導しなかった。この結果からATRAによる赤芽球分化の進行にはGATA-1以外の転写因子が関与している可能性が示唆された。さらに(3)GATA-1のDNA結合領域のうちカルボキシフィンガーがDR5プロモーターの活性化に必須であることがわかった。以上の結果から、GATA-1はRARβ遺伝子のプロモーターに直接結合して転写を促進している可能性が示唆された。
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