研究課題/領域番号 |
12215146
|
研究種目 |
特定領域研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
大場 基 (2001) 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 助手 (70297018)
黒木 登志夫 (2000) 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 所長 (90006073)
|
研究分担者 |
柏木 麻里子 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 助手 (80296962)
黒木 登志夫 岐阜大学, 本部, 学長 (90006073)
千田 和広 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 教授 (00192188)
大場 基 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 助手 (70297018)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
38,000千円 (直接経費: 38,000千円)
2001年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
2000年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
|
キーワード | PKC / 14-3-3 / ケラチノサイト / p21 / 細胞周期 / 上皮細胞 / 細胞分化 / 細胞増殖 / 形態形成 / 幹細胞 / シグナル伝達移 / Cキナーゼ / アポトーシス |
研究概要 |
上皮細胞系の増殖、分化の制御機構は、ヒトがん発生のメカニズムを知る上で必須といえる。本研究では重層偏平上皮を構成するケラチノサイトを用いて、上皮細胞の増殖・分化の制御機構を明らかにすることを目的とした。 特に扁平上皮組織の終末分化におけるシグナル伝達経路をCキナーゼη分子種(PKCeta)を中心に解析した。 1)終末分化に伴うG1期停止は、PKCetaがcdk2/cyclin E/p21複合体と結合し、cdk2活性を抑制することによる。このPKCeta/cdk2/cyclin E/p21の結合に必要なアダプター分子として、14-3-3sigmaを同定した。14-3-3sigmaは、PKCetaと共に細胞老化も制御していた。老化誘導には14-3-3sigmaの局在変化が関与していることが示唆された。 2)p21の146Serine残基がPKCetaによりリン酸化され、p21の局在に影響を及ぼしていた。 3)PKCetaトランスジェニックマウスは、上皮組織の分化高進所見を示す。さらにE-カドヘリンの局在異常を含む細胞間接着や細胞極性の異常を見いだした。 4)新規PKCとして、PKCthetaのalternative splicing variant,PKCtheta IIをクローニングした。PKCtheta IIは精巣の発生段階に依存して、精細管に特異的に発現している。
|