研究課題/領域番号 |
12215158
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
前川 利男 理化学研究所, 分子遺伝学研究室, 先任研究員 (90201764)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ATF2 / ノックアウトマウス / 乳癌 / APC / Gadd45 |
研究概要 |
1,ATF2遺伝子ヘテロ欠損マウスは雌で生後一年以上経過すると高頻度で(18例/31匹)乳癌の発症が見られた。この乳癌は結合組織が発達しているのでスキルス硬癌と診断され、肺や肝臓への転位を伴うものであった。 2、乳癌発症のメカニズムを探るために野生型及びヘテロ、ホモ欠損胎児から初代培養細胞を採取しチップテクノロジー法を用いて発現している遺伝子を比較したところAPCとc-junの発現が変異細胞で低下していた。 3、APCの発現が低下すればβ-カテニンの蓄積が予想される。そこで乳癌組織を用いて免疫染色法でβ-カテニン蛋白質の蓄積を解析した結果、複数のサンプルでβ-カテニン蛋白質の蓄積が観察された。 4、3T3法で不死化させた細胞株を用いて2と同様に解析したところ、新たにGadd45遺伝子の発現誘導がATF2欠損細胞では正常細胞と比較して著しく低下することが明らかになった。 5、免疫染色法とRT-PCR法で乳癌組織と正常乳腺組織においてもGadd45遺伝子の発現量に差の有る事が確認された。 6、また野生型及びヘテロ、ホモ欠損胎児から初代培養細胞を採取し活性型RASを発現させた後、ヌードマウスに移植した結果、ヘテロとホモの場合は100%腫瘍を形成したが、野生型では全く形成されなかった。 7、以上の事からATF2ヘテロ欠損マウスは腫瘍になるポテンシャルが非常に高く、生後1年程度の間に新たな変異が導入されるとβ-カテニンの蓄積やGadd45の誘導不全等により、腫瘍を発症すると考えられる。
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