• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

cdc2活性阻害因子による分裂期開発制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12215160
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関理化学研究所

研究代表者

渡邉 信元  理化学研究所, 細胞材料室, 先任研究員 (90221689)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワード細胞周期 / Cdc2 / Wee1 / 細胞分裂開始制御
研究概要

1)Vprタンパク質によるCdc2活性阻害とG2期停止機構の解析
HIV1アクセサリータンパク質VprのG2期停止機構を解析するため,誘導剤添加によりVprの発現を誘導出来る細胞を樹立した.Vprの発現によりCdc2の活性が抑制され,細胞はG2期で停止したが,その後Cdc2は活性化し細胞はM期に進行した.しかし中心体複製はG2期停止中にも起こり,M期に進行した細胞は異常な多極の紡錘体を形成し分裂期から出ることが出来なかった.これがHIV1感染による細胞死の一つの原因であると考えられた.
2)新規Wee1タンパク質遺伝子の単離と活性解析
ゲノムデータベース上に登録されたWee1Huと類似の配列を有するヒト新規Wee1遺伝子cDNAを単離した.また,その活性をサイクリンCDK複合体を基質に測定し,Wee1Huと同様Cdc2,Cdk2の15位のチロシンをリン酸化することを明らかにした.
3)Wee1Hu(Wee1A)タンパク質の間期における分解機構の解析
プロテアソーム活性阻害剤による解析によりWee1Huの細胞周期を通じた分解はプロテアソーム依存に行われていることを明らかにした.
欠失変異を有するWee1を導入する解析により,プロテインキナーゼ触媒領域(catalytic domain)のN端側の外側のアミノ酸配列がプロテアソーム依存分解に必要であることを明らかにした.さらにこの領域に存在するリジンをアルギニンに変異させると,Wee1Huのユビキチン化が著しく減少し,LLnLによるWee1タンパク質量の増大が起こらなくなったことから,この領域のリジンのユビキチン化が間期におけるWee1の分解に必須であることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Watanabe,N.,Yamaguchi,T.,Akimoto,Y.Rattner,J.B.,Hirano,H.and Nakauchi,H.: "Induction of M-phase arrest and apoptosis after HIV-1 Vpr expression through uncoupling of nuclear and centrosomal cycle in HeLa cells"Exp.Cell Res.. 258. 261-269 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Nakanishi,M.,Ando,H.,Watanabe,N.,Kitamura,K.,Ito,K.,Okayama,H.,Miyamoto T,Agui T and Sasaki,M.: "Identification and characterization of human Wee1B, a new member of the Wee1 family of Cdk-inhibitory kinases."Genes to Cells. 5. 839-847 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi