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植物由来の環状ペプチドを素材とした新しい抗がん剤の探索

研究課題

研究課題/領域番号 12217008
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

森田 博史  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (70220069)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード環状ペプチド / チューブリン重合阻害 / ノゲイトウ / セイソウシ / モロイジン / 高等植物
研究概要

1.様々な高等植物を対象とし、採取を行うとともに抽出物を調製する。今回は、北海道内で採取可能な北方系植物をはじめとして、購入可能な和漢生薬について抽出物を調製した。
2.得られた抽出物に対して、細胞毒性、チューブリン、チロシンキナーゼ、DNAポリメラーゼ、等に対する阻害活性を指標にして活性試験を行い、良好な活性を示す抽出物を選定した結果、ノゲイトウCerocia argentea種子(漢薬名セイソウシ)の抽出物(n-BuOH可溶性画分)に強いチューブリン重合阻害活性を見いだした。
3.チューブリン重合阻害活性を指標として、アミノシリカゲルクロマトおよびC18のHPLCを駆使して活性成分を単離し、分光学的方法と化学的手法を用いて構造を解明した結果、既にシソ科Laportea moroidesより単離、構造の報告のある2環性の環状ペプチド、モロイジンであることが明らかになった。
4.モロイジンは立体配置が不明であり、計算化学的手法あるいはX線結晶解析(現在解析中)を用いて立体化学の検討を行った結果、すべてLアミノ酸から成り、β-置換Leuの立体はα-S、β-Rと推定した。
5.次に、活性発現に関与する構造因子を明らかにするために、αキモトリプシンによる酵素分解反応により単環性アナログを誘導化し、チューブリン重合阻害活性を調べた結果、モロイジンと比較して1/10程度の弱い活性が観測された(IC_<50>20μmol/l)。
6.さらに、グアニジル基あるいはカルボキシル基の官能基と活性との関係を明らかにするために、グアニジル基をピリミジン誘導体に変換したアナログ、またカルボキシル基をメチルエステル誘導体に変換したアナログを合成しチューブリン重合阻害活性を調べた結果、モロイジンと比較して若干活性の低下が見られるもののかなり強いチューブリン重合阻害活性を示した(IC_<50>5.0μmol/l)。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroshi Morita: "Antimitotic Activity of Moroidin, A Bicyclic Peptide from the Seeds of Celosia argentea"Bioorg.Med.Chem.Lett.. 10. 4146-4148 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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