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MRP発現ガン細胞におけるカルシウム拮抗薬の抗ガン効果

研究課題

研究課題/領域番号 12217017
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東北大学

研究代表者

村上 学  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80302090)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2000年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワードカルシウムチャネル / MRP / エトポシド
研究概要

目的)
抗ガン剤の治療において、多剤耐性細胞の存在は重要であるが、近年になり、MRP(multidrug resistance associated protein)というP-糖蛋白が関与しない多剤耐性機構の存在が明らかとなった。MRPは抗ガン剤を排出するポンプ機能を有し、ガン細胞における抗ガン剤の細胞内濃度を低下させることにより多剤耐性を示すと考えられている。各種カルシウムチャネル阻害薬がMRP発現細胞において抗ガン剤の排出を阻害することが知られているが、その機構は不明である。本研究はMRPとカルシウムチャネルとの間における相互作用の存在を仮定し、MRP発現細胞におけるカルシウムチャネルの発現プロフィル、チャネル特性、カルシウムチャネル過剰発現による抗ガン剤の効果を調べることを目的とした。
結果)
1)MRP発現細胞における電位依存性カルシウムチャネルの発現プロフィルおよびチャネル特性の検討すべてのMRP発現細胞において、カルシウムチャネルalpha1Dの発現が確認された。さらに細胞膜表面におけるチャネル特性を、電気生理学的方法等により解析したが、機能を有するカルシウムチャネルは測定感度以下であった。
2)カルシウムチャネルalpha1C遺伝子の過剰発現によるMRP発現細胞における薬剤感受性の変化カルシウムチャネル遺伝子をMRP発現細胞に過剰発現させたところ、エトポシド、およびビンクリスチンに対する感受性が増加し、エトポシドの細胞内蓄積が増加した。考察および総括)MBP発現細胞ではカルシウムチャネルは発現しているが、細胞膜表面における機能的チャネルをほとんど構成しないことが明らかとなった。また、カルシウムチャネル遺伝子の過剰発現がMRPのポンプ機能を低下させたことから、MRP発現細胞においてもカルシウムチャネルがカルシウムチャネル阻害薬の標的分子である可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Murakami M., 他: "Antinociceptive effect of cilnidipine, a novel N-type calcium channel antagonist."Brain Res.. 868. 123-127 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Murakami M., 他: "Conserved smooth muscle contractility and blood pressure increase in response to high salt diet in mice lacking the beta3 subunit of the voltage-dependent calcium channel."Jouornal of Cardiovascular Pharmacol.. 36. S69-73 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 村上学 他: "カルシウムチャネルの分子薬理学"Clinical Calcium. 10(8). 55-59 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 村上学 他: "カルシウムチャネルbeta3サブユニット欠損マウスにおける疼痛の検討、オピオイドの基礎と臨床"ミクス社. 238(176-182) (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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