研究課題/領域番号 |
12217034
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長田 卓也 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90272559)
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研究分担者 |
高見沢 勝 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (40216784)
名川 弘一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80228064)
柴田 洋一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (30010474)
津野 ネルソン 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50282637)
北山 丈二 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20251308)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 免疫療法 / 腫瘍抗原 / RNA / 遺伝子導入 |
研究概要 |
樹状細胞を用いたがんワクチンには腫瘍抗原の解明が重要であるが、大部分のがんでは不明であり、また腫瘍の多様性により同じ種類のがんであっても抗原は患者各個により異なる可能性もある。そこで腫瘍よりRNAを抽出して樹状細胞に導入・抗原提示をはかる方法が考えられる。このように癌細胞抽出RNAを導入した樹状細胞が、有効ながんワクチンとして機能しうるかを検討する目的で、RNAの増幅・細胞への導入の条件決めを行った。ヒト大腸癌細胞株SW480,HT-29からmRNAを抽出し、これを元にRT-PCRによるcDNAの作製、更にin vitro transcriptionによりRNAを増幅した。手技的には比較的安定してamplified RNAを得ることが出来た。それぞれのRNAをHLA-A locusの一致する健常人から採取した単球由来樹状細胞に、Liposomeを用いて導入。in vitroでのTリンパ球との共培養を行い細胞障害性Tリンパ球が樹立されるかをcytotoxicity assayで検討した。Total RNAを樹状細胞に導入した場合、CTLの誘導が確認されたがamplified RNAの導入では様々な条件を設定してもin vitroにてCTLを樹立することが出来なかった。現在更にRNA導入の条件を検討するとともに、マウス細胞株を用いて同様に樹状細胞に導入し、免役したマウスにおけるCTL誘導を確認するマウスin vivoモデルの検討を進めている段階である。またヒト腫瘍組織(凍結切片)からRNAを抽出。同様の方法を用いてRNAの増幅がなされることを確認している。
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