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新規レチノイドの創製と癌治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12217036
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

影近 弘之  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (20177348)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードレチノイド / RAR / RXR / 核内受容体 / レチノイドシナジスト / レチノイドアンタゴニスト / 分化誘導
研究概要

レチノイド核内受容体RARおよびRXRに対する特異的リガンドの設計、合成を行い、そのレチノイドもしくはレチノイド作用制御活性を評価した。RARαサブタイプ選択性レチノイドAm80をリード化合物として、芳香環部分の修飾を行ったところ、アミド基オルト位に窒素原子を一つ導入したピリジンカルボン酸誘導体により強力なレチノイド活性および異なるサブタイプ選択性を見いだした。興味深いことに、窒素原子を二つ導入したピリミジンカルボン酸では活性が消失した。
また、本研究者が見いだしているRARアゴニストHX600の構造を展開し、よりRXR選択性の高いアゴニストとして、ジフェニルアミン誘導体を見いだした。このRXR特異的リガンドはそれ自身ではヒト白血病細胞HL-60の増殖・分化に全く影響を与えないが、共存するレチノイドの作用を強力に増強した。この結果は、副作用が問題となるレチノイドをごく低濃度で作用を発揮させ得ることを示している。
一方、計算化学による理論的な受容体リガンド探索を目的に、報告されているRARリガンド結合領域の結晶構造を基に、RAR、RXRの立体構造をコンピュータ上で構築した。その受容体構造に対して、本研究者が見いだしたレチノイド化合物とのドッキングスタディーを行い、リガンド-受容体相互作用を分子レベルで解析した。得られたリガンド結合様式を基に、市販品データベースを用いた新規リガンドの探索を行い、リガンド候補化合物に関してレチノイド活性を評価した。その結果、全く新規の骨格を有するレチノイドアンタゴニスト(RARアンタゴニスト)を見いだした。
以上のように、RARおよびRXR特異的な新規リガンドの創製により、多彩なレチノイド活性の制御を可能とし、レチノイドによる癌治療の新たな展開が期待できる。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hiroguki Kagechika: "Therapeutic Application of Synthetic Retinoids"IDrug. 3-1. 73-83 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuguki Endo: "Polymethylcarhorane as a novel bioaetive smoiety : clerivatives with potent retinoid antagonistic activity"Bioorg.Med.Chem.Lett.. 10-15. 1733-6 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Kiminori Ohta: "Retinoidal Piperidinecarhoxylic Acids, Unexpected Diaza-Substitaent Effects in Retinobenzoic Aoids"Chem.Pharm.Bull.. 48-10. 1504-13 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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