研究課題/領域番号 |
12217098
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡 正朗 山口大学, 医学部, 教授 (70144946)
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研究分担者 |
上野 富雄 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (70284255)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2000年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 膵癌 / ペプチド療法 / MUC1 / 腫瘍拒絶抗原ペプチド / 第I相試験 |
研究概要 |
膵癌切除不能例に、MUC1ペプチド療法の第I相試験を4例に行った。MUC1ペプチド(GMP grade)を不完全フロイントアジュバントに混合、全体を1mlとし、大腿皮下に投与する。MUC1ペプチドは2週に1回、計3回投与するが、投与量は300、1000、3000マイクログラムとする。毒性をJCOG毒性判定基準により判定し、最大耐量を決定する。また、免疫反応としては、患者の末梢血を用いてflow cytometryによりリンパ球細胞内サイトカインプロファイルからTh1/Th2バランスを測定する。現在、4例の患者に施行し、毒性は全く認めていない。Th1/Th2バランスに関しては、interleukin-6陽性リンパ球の比率が増加しており、Th2へのシフトが観察された。なお、臨床効果については評価できる段階ではない。今後、MUC1ペプチド療法の第I相試験を継続する。HLA-A24拘束性の腫瘍拒絶抗原ペプチド13種類、HLA-A02拘束性の腫瘍拒絶抗原ペプチド13種類を使い、それぞれにHLAの合致した膵癌患者に対して末梢血で各症例によって異なったペプチドに対するCTL誘導を試みた。現在までのところHLA-A24膵癌患者9例、HLA-A02膵癌患者4例に対して、各々2〜3個の患者毎に異なったペプチドに対するCTL誘導が確認された。今後、切除不能膵癌を対象に、腫瘍拒絶抗原ペプチドを用いた第I相試験を開始する。
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