研究課題/領域番号 |
12217114
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
村田 興 長崎大学, 薬学部, 助教授 (30295521)
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研究分担者 |
黒川 健児 長崎大学, 薬学部, 助手 (80304963)
小林 信之 長崎大学, 薬学部, 教授 (30150329)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2000年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | インターロイキン / アデノウイルス / 遺伝子治療 / イムノトキシン |
研究概要 |
今回、我々はIL-13-toxinの適応を拡大するため、アデノウィルスベクターをもちいて、IL-13-toxin抵抗性のガン細胞にIL-13Rα2鎖遺伝子を導入し、発現させることでIL-13-toxinに対する感受性を上昇させることを試みた。[方法]IL-13Rα2鎖遺伝子をCMVプロモータと共に、アデノウィルスシャトルベクターpΔE1sp1Bへ組み込み、Ad5由来のアデノウイルスベクターpJM17とともにリン酸カルシウム法で293細胞にトランスフェクトした。CPE確認後、293細胞を培養液ごと回収し、-80℃へ保存した。また一部の上清を新しい293細胞へ感染させ、最終的に15cmディシュ40枚分の293細胞に感染させたあとウイルスを抽出し、CsCl超遠心法で濃縮した。[結果]作成したAd-IL-13Rα2のtiterは1x10^<10> pfu/mlと十分なものであった。アデノウイルスの感染効率の高いマウス樹状細胞株FL-1に感染させ、IL-13Rの発現をFACSで確認したところ約26%の細胞でIL-13Rα2の発現を確認した。しかし、脳腫瘍細胞株T98G、大腸癌細胞株HT29、WiDrではIL-13Rα2の発現は認められなかった。また、IL-13-toxinをもちいたAssayにおいても、その効果を確認できなかった。[考案]Ad-IL-13Rα2は少なくとも、マウスの樹状細胞株FL-1ではIL-13Rを発現させ得たが、脳腫瘍及び大腸癌細胞株では発現が弱く、効果を確認することができなかった。原因としてCMVプロモータ活性が弱いため腫瘍細胞株では十分量のレセプターを発現できないことが考えられ、現在CAEプロモータを用いたAd-IL-13Rα2を作成中である。
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