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放射線によるATM依存的なBRCA1蛋白質リン酸化とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 12217117
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関長崎大学

研究代表者

鈴木 啓司  長崎大学, 薬学部, 助手 (00196809)

研究分担者 渡邉 正己  長崎大学, 薬学部, 教授 (20111768)
児玉 靖司  長崎大学, 薬学部, 助教授 (00195744)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードp53 / 放射線 / 細胞老化 / 細胞増殖
研究概要

今年度は以下の知見を新たに得た。
1.野生型p53遺伝子を有する正常ヒト細胞において、高い線量ほど細胞老化形質であるSA-β-gal(Senescence-associated β-galactosidase)を発現する細胞の頻度が上昇し、X線照射による老化様細胞増殖停止の誘導に線量依存性があることがわかった。また、野生型p53蛋白質を発言する人癌細胞でも正常ヒト細胞と同様のSA-β-gal発現の線量依存性が認められた。
2.野生型p53遺伝子を欠失したヒト肺非小細胞癌NCI-H1299にエクダイソン制御野生型p53遺伝子発現誘導システムを導入し、野生型p53蛋白質の誘導により細胞はGl/S境界で細胞周期を停止すること、Glアレストを起こした細胞においてSA-β-galの発現が見られることを見いだした。さらに、Glアレストを引き起こさないレベルのp53蛋白質の発現ではSA-β-galは誘導されないことから、p53機能活性化による細胞周期停止がある程度持続されることにより老化様の細胞増殖停止プログラムが発動することが明らかになった。
3.放射線照射による細胞増殖停止にはp53機能に依存したp21^<WAFI/CIPI>の発現誘導が必要であるが、p21^<WAFI/CIPI>の発現は照射後48時間以降では減少することがわかった。しかしながら、RB蛋白質は脱リン酸化された状態のままであることから、p21^<WAFI/CIPI>とは別のCdk阻害剤が誘導しているのではないかと考えた。そこで、p27、p16、p15、p19について発現レベルを検討したところ、P21^<WAFI/CIPI>の減少に伴ってp16のレベルが上昇することを見いだした。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Suzuki,K.: "Radiation-induced senescence-like growth arrest requires Tp53 function but not telomere shortening"Radiation Research. 155. 248-253 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Ghosh J.C.: "Dose-dependent biphasic accumulation of Tp53 protein in normal human embryo cells after Xirradiation"Radiation Research. 153. 305-311 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Roy,K.: "Hypoxia relieves X-ray-induced delayed effects in normal human embryo cells"Radiation Research. 154. 659-666 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

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