研究課題/領域番号 |
12217139
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
岡本 愛光 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20204026)
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研究分担者 |
落合 和徳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20152514)
高野 浩邦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50226809)
高倉 聡 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60256401)
田中 忠夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50110929)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 卵巣がん / 薬剤耐性 / cDNAマイクロアレイ / Laser Capture Microdissection (LPM) |
研究概要 |
われわれは東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター中村祐輔教授らとの共同研究で、卵巣がん手術検体の正常組織、がん組織を用い、9121種類の遺伝子のcDNAマイクロアレイ解析を行い、がん組織において55種の発現増強遺伝子、48種の発現減弱遺伝子を検出した。さらに漿液性卵巣がんおよび粘液性卵巣がんにおいて116種の遺伝子発現の変化を見いだした。(Ono et al.,Identification by cDNA Microarray of Genes Involved in Ovarian Carcinogenesis.Cancer Res.2000 60:5007-5011,2000)。またわれわれはシスプラチン感受性、耐性細胞株および卵巣がん化学療法剤耐性患者、感受性患者を選別し、555種類の遺伝子についてcDNAマクロアレイ解析を行い、68種の遺伝子発現の変化を新たに見いだした。しかしながらcDNAアレイにおいては細胞株の発現変化の比較の容易さ、再現性といった点より、手術検体を用いる場合はさらなる改善策が必要であることがわかった。手術検体に必要な改善点は保存状態、組織中のheterogeneietyの問題、正常卵巣組織といってもその成分はほとんど間質であり上皮性卵巣がんの真のコントロールは正常卵巣上皮である点などである。現在われわれはRNA laterを用いた保存法、またLaser Capture Microdissection(LCM)を用いる方法で検討中である。化学療法が比較的効果のある卵巣がんは化学療法剤の感受性が治療前に判定できれば、患者のQOLに貢献できる。今後われわれは日本人、中国人の卵巣がんの化学療法剤感受性、耐性の診断、悪性度の診断、早期診断、予後の把握、個人に適した治療法の選択に寄与できる遺伝子、EST(expressed sequence tags)をさらに数を増やしcDNAアレイ解析により明らかにし、卵巣がんの個性診断オリジナルのcDNAチップまたはフィルターを開発する予定である。
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