研究課題/領域番号 |
12218210
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
湯浅 保仁 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80111558)
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研究分担者 |
杉原 健一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10171167)
岩井 武尚 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90111591)
滝沢 登一郎 (滝澤 登一郎) 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (80323674)
江石 義信 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70151959)
秋山 好光 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (80262187)
深町 博史 東京大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70134450)
三宅 智 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (00332346)
大倉 康男 埼玉県立がんセンター, 研究所, 研究員 (30312284)
今井 一枝 埼玉県立がんセンター, 研究所, 主任研究員 (80260230)
熊谷 二朗 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80280973)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
70,500千円 (直接経費: 70,500千円)
2004年度: 14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2003年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2002年度: 14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2001年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2000年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
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キーワード | 胃がん / メチル化 / CDX2 / エピジェネティック疫学 / BMP-2 / カルシウムチャンネル / DNAメチルトランスフェラーゼ / MUC6 / ホメオプロテイン / 生活習慣 / 転写調節 / PDX1 / SOX2 / 生活習慣要因 / 発生リスク / 転写因子 / CDX2遺伝子 / PDX1遺伝子 / 二次原発がん / SOX2遺伝子 / 大腸がん / hMLH1遺伝子 |
研究概要 |
我々は昨年度までに、緑茶や十字科野菜の摂取が多い患者では、胃がんにおけるホメオプロテインCDX2遺伝子のメチル化頻度が低いことを報告し、Epigenetic epidemiology(エピジェネティック疫学)の概念を確立した。今年度はさらに研究を進め以下の研究結果を得た。 骨形成因子(BMP)-2の胃がん細胞における発現を調べた結果、プロモーター領域のメチル化が発現抑制の原因であった。原発胃がんの解析でも、メチル化が発現抑制に重要だった。BMP-2のメチル化頻度は未分化型で高く、BMP-2が胃がん、特に未分化型で発症に関連している可能性が示唆された。次に、がんで異常メチル化の多い染色体3p21に着目し、その領域にあるカルシウムチャンネル構成因子の一つをコードするCACNA2D3遺伝子のメチル化を解析した。その結果、やはり未分化型胃がんでメチル化頻度が高かった。 DNAメチルトランスフェラーゼ(DNMT)3Aと3Bは、メチル化に必須であり、それらの遺伝子の発現調節機構を調べて、Spファミリー因子が重要であることを明らかにした。胃の幽門腺特異的ムチンMUC6をコードする遺伝子の発現調節機構を解析した結果、Spファミリー因子とNF-κBが正に調節していた。 CDX2の発現を胆嚢がんで解析して、37%で陽性であった。CDX2とMUC2の発現は有意に相関しており、胆嚢がんでも腸型形質を示すがんがあって、CDX2が関連している可能性が示唆された。
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