研究課題/領域番号 |
12218216
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大野 良之 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10160590)
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研究分担者 |
近藤 高明 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00195900)
鈴木 宏 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20091704)
久道 茂 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10142928)
若井 建志 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50270989)
玉腰 暁子 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90236737)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
2001年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2000年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | 肺ガン / コホート内症例対照研究 / 血清 / IGF / IGFBP / カロテノイド / トコフェロール / コレステロール / コホート研究 / 肺がん / 喫煙 / 食事 / 飲酒 / 肥満 / 心理要因 |
研究概要 |
文部科学省大規模コホート(1988-90年開始)の保存血清を用いて、コホート内症例対照研究により血清マーカーと肺がん死亡リスクとの関連を検討した。対象者はIGF-I、IGF-II、IGFBP-3、SOD活性、TGF-β1、soluble Fasについては、1997年末までの肺がん死亡者194人(症例)と対照9,351人、他の測定項目については、同年末までの肺がん死亡者(症例)188人、対照418人である。conditional logistic modelにより性、年齢、調査地区、喫煙習慣等を考慮したオッズ比を算出し、以下の所見を得た。(1)血清IGF-II、IGFBP-3が高値の場合にオッズ比は低く、第2-4四分位の第1四分位に対するオッズ比はIGF-IIで0.41、0.47、0.67、IGFBP-3で0.55、0.54、0.67であった。(2)IGF-Iについては、IGFBP-3を調整した場合に第4四分位でリスクが上昇した(オッズ比1.74)。(3)いくつかのカロテノイドについて、血清レベルが上昇するほどリスクが低下する傾向を認め、第2-4四分位のオッズ比は、α-カロテンで、0.72、0.56、0.35、β-カロテンで0.62、0.69、0.28、カンタキサンチンで0.59、0.58、0.37、β-クリプトキサンチンで0.62、0.46、0.44であった。ゼアキサンチンおよびルテインについては、第2、3四分位でオッズ比が低かったが、測定値が高いほど肺がん死亡リスクが低下する傾向は明確ではなかった(第2-4四分位のオッズ比0.43、0.40、0.73)。(4)βおよびγ-トコフェロールについても、第4四分位でオッズ比が低下する傾向(0.53)がみられた。(5)追跡期間3年以上の対象者に限定した分析では、総コレステロールとリスクとの負の関連も認められた(第2-4四分位のオッズ比0.90、0.81、0.45)。(6)SOD活性、TGF-β1、soluble Fas、葉酸、8-OHdG、酸化LDL自己抗体、Mn-SOD、レチノール、α-トコフェロール、リコペンおよびミッドカインについては、肺がん死亡リスクとの間に明らかな関連は認めなかった。
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