研究課題/領域番号 |
12218217
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉田 松年 名古屋大学, 医学部, 教授 (70090420)
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研究分担者 |
武村 政春 名古屋大学, 医学部, 助手 (50303623)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | Rbタンパク / DNAポリメラーゼα / 細胞周期 / 複製忠実度 / DNAポリメラーゼδ / DNAポリメラーゼε / 発がん / SNP |
研究概要 |
我々は、Rb蛋白の低リン酸化型が転写を抑制して細胞周期を負に調節するのに対して、高リン酸化型RbはDNAポリメラーゼαの活性を促進する事によりS期の進行に正の調節をする可能性を示した。今年度は、高リン酸化Rb蛋白の核内局在を特異抗体を用いて解析した結果、807番目あるいは811番目のセリン残基がリン酸化されたRb蛋白は、ヒト正常繊維芽細胞においてS期の進行に伴って量が増大し、さらにS期の中期から後期にかけて核小体へと移行することを見い出した。 一方、DNAポリメラーゼの複製忠実度がヒト癌細胞においてもmutator phenotypeをもたらし、発がんに関与しているとの仮説を検証するため、ヒト癌組織からDNAを抽出してDNAポリメラーゼα、δ、εの複製忠実度に関与するドメインの変異に焦点を当て変異を検出すべくスクリーニングを開始した。予備的な結果として7ケ所のターゲットのうちイントロン部位に複数の変異(おそらくSNP)を見い出した。エキソン部位については癌特異的な変異の存在につき検討中である。
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