研究課題/領域番号 |
12218240
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研究種目 |
特定領域研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
阿部 賢治 国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (60130415)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | G型肝炎ウイルス / HGV / 肝癌 / 民族疫学 / ゲノタイプ / PCRゲノタイピング / 分子疫学 / HGV4型 |
研究概要 |
G型肝炎ウイルス(HGV)の民族疫学について解析した結果、健常人におけるHGV陽性率は、いわゆる先進国では1〜1.4%であったのに対し、発展途上国では8〜14.6%であった。これら諸国から収集したHGV株の塩基配列を決定し、分子系統樹解析にてゲノタイプ分類を行った結果、ミャンマー、ベトナムにおいて、既知のHGVゲノタイプには属さない新たなゲノタイプを分離し、4型と命名すると共に、全長遺伝子からなる塩基配列を決定した。次いで1〜4型HGV株に特異的なプライマーを設定し、PCR法による迅速ゲノタイピング法を確立した。この方法を用いて、世界12ヶ国の異なった民族から収集したHGV感染血清235例のゲノタイピングを実施した。その結果、1型は主としてガーナ、2型は米国、スペイン、エジプト、ネパール、ミャンマー、3型は日本とボリビア、4型はベトナムとミャンマーに分布していた。さらに肝癌組織を用いてHGVと発癌との関連を検討したが、肝癌組織内におけるHGV RNAの存在は確認されなかった。
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