研究課題/領域番号 |
12219210
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
月田 承一郎 京都大学, 医学系研究科, 教授 (50155347)
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研究分担者 |
古瀬 幹夫 京都大学, 医学系研究科, 助教授 (90281089)
久保 亮治 京都大学, 医学系研究科, 助手 (70335256)
足立 誠 京都大学, 医学系研究科, 助手 (30335244)
月田 早智子 京都大学, 医学部, 教授 (00188517)
佐々木 博之 東京慈恵会医科大学, DNA研究所, 講師 (60170693)
伊藤 雅彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (70270486)
米村 重信 京都大学, 医学研究科, 講師 (60192811)
永渕 昭良 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (80218023)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
443,900千円 (直接経費: 443,900千円)
2004年度: 89,500千円 (直接経費: 89,500千円)
2003年度: 89,500千円 (直接経費: 89,500千円)
2002年度: 89,500千円 (直接経費: 89,500千円)
2001年度: 89,000千円 (直接経費: 89,000千円)
2000年度: 86,400千円 (直接経費: 86,400千円)
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キーワード | 細胞間接着 / タイトジャンクション / クローディン / オクルディン / ERM蛋白質 / 上皮間バリアー / ノックアウトマウス / 細胞増殖 / Snail / ZO-1 / ZO-2 / がん / 上皮間葉転換 / 転移浸潤 / GFP / ドラッグデリバリー / ノックアウト / 上皮細胞 / 血液脳関門 / メルリン / MUPP1 / PDZドメイン / 大腸癌 / ラディキシン / α-カテニン / β-カテニン / ERM / アドヘレンスジャンクション / カドヘリン |
研究概要 |
タイトジャンクション解析とERM蛋白質解析に集中し、さらなる上皮細胞研究の発展を目指した。主な成果は以峯の通りである。 1.クローディン-1ノックアウトマウスの作製に成功した。このマウスの皮膚のバリアーは破壊されており、細胞増殖にも異常をきたしていた。 2.クローディン-5ノックアウトマウスの作製に成功した。このマウスの脳では低分子量物質に対する血液脳関門が破壊されていた。この事実は、脳腫瘍も含めた中枢神経疾患へのドラッグデリバリー法の開発という観点からきわめて興味深い。 3.生きた上皮細胞におけるクローディンの動態をGFP技術を用いて解析した。その結果、タイトジャンクションがストランドレベルでも、ジャンクション全体でも極めて動的な構造であることを初めて示すことができた。 4.転写因子Snailは、がんの転移過程や個体発生過程において重要な上皮・間葉転換のスイッチとして働く。このSnailが、オクルディンとすべてのクローディンの遺伝子のプロモーター領域のE-boxに直接結合し、それらの転写を完全に抑制することを見出した。 5.大腸癌においてクローディン-1がきわめて高頻度に過剃発現していることを見出した(中村祐輔教授グループとの共同研究)。 6.マウス培養上皮細胞を用いて、任意の遺伝子をノックアウトするシステムを確立した。この技術を用い、タイトジャンクション裏打ち蛋白質であるZO-1とZO-2を欠く上皮細胞株の確立に成功し、その細胞の挙動を詳細に調べた。 7.ERMに似たがん抑制遺伝子として注目されているNF2遺伝子の産物(メルリン)の構造をX線解析により明らかにした(奈良先端大・箱嶋教授との共同研究)。
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