研究課題/領域番号 |
12219216
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 (2001-2004) 久留米大学 (2000) |
研究代表者 |
吉村 昭彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (90182815)
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研究分担者 |
箕口 滋 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60322757)
脇岡 徹 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (40330873)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
171,500千円 (直接経費: 171,500千円)
2004年度: 35,000千円 (直接経費: 35,000千円)
2003年度: 38,000千円 (直接経費: 38,000千円)
2002年度: 34,000千円 (直接経費: 34,000千円)
2001年度: 33,500千円 (直接経費: 33,500千円)
2000年度: 31,000千円 (直接経費: 31,000千円)
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キーワード | チロシンキナーゼ / STAT / SOCS / 炎症 / チロシンりん酸化 / 肝炎 / 肝がん / インターフェロン / MITF / ユビキチン化 / HPV / FGF受容体 / Ras / MAPキナーゼ / EGF受容体 / Raf / 細胞膜 / シグナル伝達 / JAK / CIS / サイトカイン / ノックアウトマウス / c-Cbl |
研究概要 |
細胞増殖因子の受容体の多くは細胞内ドメインにチロシンキナーゼを内在しているかもしくはサイトカインの受容体のようにJAK型チロシンキナーゼが非共有結合によって会合している。慢性骨髄性白血病の原因遺伝子Bcr-Ab1から明らかなようにチロシンキナーゼの恒常的活性化は腫瘍や白血病の発生、悪性化に密接に関連している。さらにその下流で働くRasおよびSTATは細胞内シグナル伝達系できわめて重要な位置を占める。一方サイトカインのシグナルは単に細胞増殖のみならず免疫系の制御を通じて発がんやがんの進展に重要な役割を担っている。癌の約2割が炎症から発生すると言われているが、炎症性サイトカインとそのシグナルと癌の発生については不明な点が多い。最近TNF/NF-kB経路については多くの報告が見られるが、我々は炎症性サイトカインのシグナルに中心的な役割を果すSTAT転写因子群とその制御系であるSOCS分子、およびRas/MAPキナーゼ制御因子Sprouty/Spredファミリーとがんに関する研究を行ってきた。まず肝がんにおいてSOCS1は遺伝子のメチル化によって発現が低下するが、肝炎の前がん状態ですでに遺伝子のメチル化が起きていることを見い出した。また動物実験によってSOCS1遺伝子の発現低下が肝がんの発症率を上げることも確かめた。またHPVのがん遺伝子産物E7に結合してこれを分解することでE7の機能を抑制し子宮頸癌細胞の増殖を抑制することを見いだした。SOCS1は炎症とがん化を制御する新しいタイプのがん遺伝子であることが示された。またSpred-1がRhoと会合し細胞運動やがん細胞の転移を抑制することを見い出した。
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