研究課題/領域番号 |
12301013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
柴田 博 桜美林大学, 文学部, 教授 (30154248)
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研究分担者 |
杉原 陽子 (財)東京都高齢者研究, 福祉振興財団・東京都老人総合研究所, 研究員 (80311405)
杉澤 秀博 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (60201571)
阿久根 英昭 (阿久根 英明) 桜美林大学, 文学部, 教授 (50167863)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
32,880千円 (直接経費: 25,800千円、間接経費: 7,080千円)
2002年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2001年度: 27,820千円 (直接経費: 21,400千円、間接経費: 6,420千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 適応 / 仕事の特質 / 中高年 / 就労 / 引退 / 転職 / 雇用調整 / 就労希望 / 中高年期 |
研究概要 |
本研究の研究課題は、(1)定年退職というイベントが、中高年者に対して肯定的な効果をもたらすのか、それとも否定的な効果をもたらすのか、心理的・社会的な適応指標を用いて検討すること、(2)生産的な活動(「有償労働(就労)」「家族や親族に対する無償労働(家事や介護関連活動)」「他人への支援提供(友人や近隣に対する私的な支援提供とボランティア活動)」)への関与が生活習慣病の発症に及ぼす影響とそのメカニズムを検討すること、(3)中高年齢者が近い将来必要になると思われる老後に関する知識の度合いをもつことが、生活満足度の維持や向上に貢献するか否かを検証すること、(4)調査データの質を検証するため、パネルからの脱落に関連する要因を明らかにすること、であった。 分析の結果、(1)定年退職は、生活満足度に対しては否定的な効果をもつものの、友人との接触については肯定的な効果をもち、肯定的な効果、否定的な効果のいずれの可能性もあること、しかし、これらの効果は定年退職後再就職した人では消失してしまうこと、(2)男性では、奉仕活動やボランティア活動のような家庭外の無償労働は、生活習慣病のリスクを抑える効果があること、女性では有償労働が生活習慣病のリスクを下げる効果があること、そしてこれらの効果はいずれも、ライフスタイルや心理的なWell-beingを媒介として起こっているわけではないこと、(3)中高年齢者の老後に関する知識量が生活満足度の維持や向上に貢献する可能性があること、(4)男女ともに都市度の高い地域に居住している者の方が、パネルから脱落する確率が高いことを示していたこと、さらに男性では年齢が低い者、女性では日常生活動作に障害がある者、友人接触頻度が低い者が脱落する傾向が高いこと、など明らかとなった。
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