研究課題/領域番号 |
12303001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田渕 隆俊 (2001-2002) 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70133014)
井堀 利宏 (2000) 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40145652)
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研究分担者 |
八田 達夫 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70008647)
柴田 弘文 関東学園大学, 経済学部, 教授 (80112001)
井堀 利宏 内閣府, 経済社会総合研究所, 総括政策研究官 (40145652)
田渕 隆俊 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70133014)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
28,110千円 (直接経費: 23,700千円、間接経費: 4,410千円)
2002年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2001年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2000年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | リスク管理 / 国際公共財 / ゲーム論 / 国際保険市場 / 不確実性 / 対外経済援助 / 地球環境汚染 / 国際自由貿易 / 国際公共債 / 経済成長 / 多国籍企業 / リスク分散 / 所得再分配 / リスク要因 / 保険機能 / 国際貿易 / 社会保障 / 財政危機 / 地域間競争 |
研究概要 |
本研究では、まず、国内政策としてのリスク管理政策を、社会保障制度改革、貿易摩擦での国内競争産業への保障政策などを中心として、理論的、実証的に分析を進めた。そのために、各国の再分配政策、社会保障制度の現状について、主として、利害関係者間での再分配制度の評価という視点から、調査と研究を行った。また、政府によるセーフティー・ネットとしてのリスク管理政策と民間部門によるNPOなどの自発的な対応との比較を、いくつかの国の事例を調査しながら、理論的にも研究を進めた。さらに、日米間の国際的な相互依存関係を中心として、リスク管理のための多国間調整メカニズムのあるべき姿の政策分析も行った。そのために、防衛費、援助費、地球温暖化対策支出などの国際公共財の分担問題についてのこれまでの実証的な研究結果を整理するとともに、本研究の理論的枠組みから得られる政策提言の分析結果を、実証的に検討する手法を考察した。さらに、研究全体の包括的なまとめを行うために、平成14年度に東京大学にて研究分担者、外国の共同研究者が参加する国際コンファレンスを開催した。このコンファレンスの報告論文は、その他の公刊論文とともに成果物としてまとめた。本研究の内容は多岐に及ぶが、以下のような成果が重要なものである。まず、国際公共財の理論分析では従来の中立命題を拡張し、所得分配のみならず経済成長が経済厚生に効かない状況をモデル化した。これは、地球環境問題の対応にも重要な政策的示唆を与える。また、各国がリスクの発生する確率を軽減するために、支出すると定式化すると、リスク分散に関する選好如何でリスク回避の行動が劣等財的な正確をもつことが理論的に示された。これはナッシュ均衡の安定性に疑問を提示しており、従来の政策提言に修正を迫るものである。
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