研究課題/領域番号 |
12304008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関口 真木 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40216528)
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研究分担者 |
市川 伸一 国立天文台, データセンター, 助教授 (80211738)
市川 隆 東北大学, 理学部, 助教授 (80212992)
福来 正孝 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40100820)
岡村 定矩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20114423)
土居 守 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00242090)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
49,780千円 (直接経費: 40,300千円、間接経費: 9,480千円)
2002年度: 20,800千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 4,800千円)
2001年度: 20,280千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 4,680千円)
2000年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | 全天サーベイ / 銀河光度関数 / 重力レンズQSO / 銀河団検出 |
研究概要 |
SDSSプロジェクト全体としてはトラブルは全くなく2005年の完了に向けてサーベイが進行しており、2003年春に最初の正式な一般向けデータリリース(DR1)を完了しており、全サーベイの約15%が全世界の天文研究のために公開される。また2003年春の時点で最終目標に対し撮像が約60%、分光が約40%の観測を達成している。本年度の主な成果は以下のようにまとめられる。 遠方のQSOの発見では赤方偏移が6.4のQSOを発見し、その短波長域の吸収から当時の宇宙で水素が電離していない事が強く示唆され、これで赤方偏移が6以下の電離が優勢な時代との重要な違いが初めて明らかになった。 QSOレンズの探査においては前年度に続いてSDSSグループ内での探査を圧倒的にリードし数個の新たなレンズを見つけた。これまでのQSOレンズ数は現在の宇宙論パラメータから推定される個数よりも数分の一と少なく、今後その原因を究明することが興味である。また離隔の大きなQSOレンズの探査を開始し、非常に有望な候補をいくつか発見しその観測を予定している。 銀河団の研究では、その詳細な統計的研究から、星形成を伴わない渦巻銀河Passive Spiral)と星形成のある楕円銀河(E+A銀河)の二つの特異な銀河の存在を確定した。Passive Spiralは我々の研究から楕円銀河がガスとダストを剥ぎ取られて星生成が停止して、その後マージングなどにより通常の楕円銀河になることを示唆している。一方、E+A銀河は銀河団に属さない孤立した銀河であることがわかった。
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