研究課題/領域番号 |
12304009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
大橋 隆哉 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70183027)
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研究分担者 |
石田 学 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20249931)
石崎 欣尚 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10285091)
佐々木 伸 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80262260)
山崎 典子 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教授 (20254146)
藤本 龍一 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助手 (20280555)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
49,700千円 (直接経費: 42,200千円、間接経費: 7,500千円)
2003年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2002年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2001年度: 14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2000年度: 17,200千円 (直接経費: 17,200千円)
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キーワード | X線天文学 / 銀河団 / 銀河間物質 / エネルギースペクトル / マイクロカロリメータ / 低温検出器 / エネルギー分解能 / 超伝導遷移端検出器 / 星間物質 / 宇宙観測 / 科学衛星 / クェーサー / X線スペクトル / SQUID |
研究概要 |
本研究の目的は、ラインX線を用いて宇宙に広がる高温プラズマからのX線放射を観測し、宇宙がダイナミカルに進化する姿を観測的に捉えることにある。そのために、X線天文衛星を用いた銀河・銀河団の観測的研究、そして高温ガス進化の理論的研究、Astro-E2衛星の製作と試験、さらに将来のX線観測を目指したTESカロリメータの開発という4つの柱を立てて研究を進めた。X線観測では、「あすか」、Chandra衛星による多数の近傍銀河団の観測データを解析し、銀河団の温度分布や鉄の分布を調べ、銀河団ではガスの衝突・加熱が起きていることが確かになった。2005年初頭に打ち上げられるAstro-E2によるドップラー分光観測によってガスの大規模な運動が見つかる可能性が高まった。また、中高温の銀河間ガスを用いて宇宙の大規模構造をマッピングするための小型衛星DIOS (Diffuse Intergalactic Oxygen Surveyor)を宇宙研、名古屋大学、東京大学のグループもあわせて検討を進めた。理論面では銀河団ガスの加熱源に関して検討を行い、超新星、電波銀河などの可能性を吟味し観測による検証の方法を示した。Astro-E2については、フィルターホイールの製作、マイクロカロリメータの地上試験による性能確認、ソフトウェア開発などが順調に進められた。さらに、将来を目指してエネルギー分解能の高いTES型マイクロカロリメータの開発を進めており、単素子では5.9keVのX線に対し6eVという世界のトップレベルのエネルギー分解能を得た。また早稲田大学、セイコーインスツルメンツ、三菱重工等との共同で、256ピクセルをもつTESカロリメータの開発を進め、試作検出器によってX線信号を検出するところまで開発を進めた。合わせて、マグネティックカロリメータによる始めての放射線信号の検出、小型可搬な断熱消磁冷凍機の開発も進めた。
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