研究課題/領域番号 |
12305022
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹田 和義 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (10029548)
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研究分担者 |
井戸垣 俊弘 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40038013)
日高 雅子 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00264094)
河江 達也 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (30253503)
田中 彰則 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (80274512)
美藤 正樹 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (60315108)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
39,270千円 (直接経費: 38,100千円、間接経費: 1,170千円)
2003年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2002年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2001年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2000年度: 34,200千円 (直接経費: 34,200千円)
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キーワード | 電子物性 / 多重極限環境 / 高圧 / 磁場 / 超低温 / 純有機強磁性体 / 非フェルミ液体 / 量子臨界点 / 純有機磁性体 / 量子臨界 |
研究概要 |
磁性金属原子を含まない純有機化合物に強磁性機能を持たせる理論的指針は、すでに1960年代に提唱され、多くの化学者がその実現を試みてきた。しかし、現実に強磁性体が初めて合成されたのは1990年になってからのことである。この分野の研究は従来化学的アプローチが先行していたが、本研究では物理的視点から純有機磁性の一般的研究を行った。 我々は、反強磁性体のネール温度は例外なく圧力と共にはじめから上昇することを系統的に明らかにしてきた。この特徴を積極的に利用して、磁気転移温度を向上させる指針を研究した。具体的目標には、本来スピンがキャントしたモーメントを持つ反強磁性体を加圧することにより強磁性成分を持たせたまま磁気転移温度を上昇させる機構の解明を目指した。この手法により常圧で35Kの転移温度をもつ有機物を1.6GPaの加圧下で66Kまで上昇させることに成功し、強磁性モーメントをもつ純有機磁性体の転移温度を液体窒素温度まで上昇させて、世界記録を更新する寸前に迫っている。 近年高温超伝導体や重い電子系の量子臨界点(磁気不安定点)で非フェルミ液体的、あるいは超伝導的伝導現象が実現しているのは周知の通りである。本研究では、特に結晶場基底状態が非磁性をしめす希土類電子系で電気四重極子モーメントの秩序相あるいはガラス状態の発生を詳しくしらべ、さらに四重極子モーメントと共存する伝導電子系が新しい非フェルミ液体的挙動を示すことを見出し新たな研究を展開している。
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