研究課題/領域番号 |
12305027
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
立居場 光生 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (40037924)
|
研究分担者 |
孟 志奇 福岡大学, 工学部, 助教授
松岡 剛志 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (40325551)
藤崎 清隆 (藤崎 清孝) 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (20253487)
MENG Zhi qi Fukuoka University, Faculty of Engineering, Associate Prof.
石田 健一 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (00294885)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
28,760千円 (直接経費: 25,100千円、間接経費: 3,660千円)
2002年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2001年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2000年度: 12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
|
キーワード | ランダム媒質 / レーダ断面積 / 散乱特性 / 標的探知 / 電磁波探査 / 多重散乱 / 輸送方程式 / 大規模計算 |
研究概要 |
当初計画した研究課題に対する成果を要約する。 1.乱流媒質及び多数の粒子分布媒質に囲まれた任意形状導体のレーダ断面積(RCS)を正確に算定する (1.1)凹凸断面の導体柱が乱流媒質中にある場合、バイスタティックRCSを、我々が開発した方法を用いて、(1.a)導体近傍の入射波の空間コヒーレンス長C>導体径Dの場合には、正確に算定した。従来予想されていなかった興味あるRCSの様相を示し、その原因を明らかにした。 (1.b)C〜D乃至C<D場合には、ベクトルプロセッサの本格的使用により算定可能にした。 (1.2)多数の粒子分布媒質中にある場合、(2.a)1万個以上の粒子散乱を正確にかつ高速に解析するため、計算量とメモリ使用量でオーダが最も低い高速多重極法を提案して、断面積算定を可能にした。 (2.b)多数の粒子がランダムに分布した媒質のRCSを輸送方程式に基づき算定した。土中の水分含有率推定に関する有用な一方法を提案した。 2.自由空間中のビーム波散乱と上記1の散乱との比較により、ランダム媒質中の目標物体による散乱機構を解明する ランダム媒質と自由空間におけるモノスタティックRCS特性の類似と相違が、CとDの大小関係で決まることを明らかにした。 3.ランダム媒質中の導体標的による散乱問題における角度情報保持効果を定量的に評価する その効果は、上記C>Dの場合にはランダム媒質だけで決まり、そうでない場合には定量的には現在不明である。 4.導体標的のイメージを乱す媒質の散乱行列を明らかにする 上記(2.b)の算定はランダム媒質のストークス行列の数値表現を与えている。散乱行列は上記の計算機シミュレーションから必要に応じて与えることが可能となった。 上記の結果から、自由空間中と比べてその精度が劣らない、ランダム媒質中の標的の探査とイメージングの方法を提案できる。
|