研究課題/領域番号 |
12305051
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応・分離工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
幸田 清一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011107)
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研究分担者 |
杉山 正和 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (90323534)
高見 昭憲 国立環境研究所, 大気化学研究室, 主任研究員 (00262030)
大島 義人 東京大学, 環境安全研究センター, 助教授 (70213709)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
42,700千円 (直接経費: 36,400千円、間接経費: 6,300千円)
2002年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2001年度: 16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2000年度: 15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
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キーワード | レーザ反応工学 / レーザー応用 / レーザー材料工学 / 低温希ガス結晶 / 金微粒子 / 氷表面 / 振動緩和 / 超臨界二酸化炭素 / レーザー反応工学 / レーザー光応用 / 低温結晶 / 多ホノン過程 / 半導体コロイド / エネルギー移動 / 光増感反応 |
研究概要 |
1.本研究は、レーザー光の有する単色性、指向性、高いエネルギー密度と輝度などの特色を生かした反応工学を構築することを目的とした。すなわち個別の検討を進めつつ、全体として、レーザー反応工学の基盤を明確にし、発展の基礎を確立する一助とした。 2.固相など、新たな反応場を対象とした反応工学の展開:透明な希ガス結晶中に硫化水素をドープし、硫化水素分子間の水素結合によるスペクトルの特性、紫外光照射による水素原子生成とその移動過程などを解明した。酸素分子、窒素分子について光照射下の電子的、振動的励起状態からの緩和過程を速度論的に追跡し、ドープされた分子が孤立的に挙動することを示した。これらの知見は固相反応の設計に役立つ。 3.凝縮相におけるレーザー光励起反応を対象とした反応工学の展開:超臨界二酸化炭素中の酸素分子の解離過程は、酸素分子の結合解離エネルギより長波長側で可能であることを見出し、その機構を解明するとともに、超臨界二酸化炭素が連鎖ラジカル反応の場になり得ることを示した。 4.界面におけるレーザー光応用の方法論の展開:(1)金イオン溶液や金、半導体コロイド溶液に対してレーザー光を照射することで光還元、粒子発生、粒子径制御が可能であることを見出した。またその機構を解明し、さらにゲル中のコロイドに対するレーザー光照射による新規な記憶媒体の製作を実証的に提案した。(2)低温の氷表面に吸着した分子の光反応過程を明らかにした。氷表面と吸着分子との相互作用が氷の表面構造に依存することを示した。
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