研究課題/領域番号 |
12306008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
新谷 融 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00001462)
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研究分担者 |
中島 勇喜 山形大学, 農学部, 教授 (70038298)
黒木 幹男 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50002001)
山田 孝 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20333635)
丸谷 知己 信州大学, 農学部, 教授 (40112320)
眞板 秀二 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (50015864)
真野 明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50111258)
清水 収 (清水 收) 宮崎大学, 農学部, 助教授 (20178966)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
44,480千円 (直接経費: 38,000千円、間接経費: 6,480千円)
2003年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2002年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2001年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2000年度: 16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
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キーワード | 土砂流出 / 土砂滞留 / 土砂生産 / 水系土砂流出 / 降雨規模 / 地質 / 流域規模 / 土地利用 / 水系構造 / 流域動態 / 水・土砂流出機構 / 災害環境 / 滞留時間 / 滞留規模 / 水辺域生息環境 / 水・土砂流出予測モデル / 地形・地質特性 / 土砂輸送速度 / 土砂生産速度 / 時空間スケール / 土砂収支 / 流送物質 / 時間情報 / 滞留 |
研究概要 |
陸域からの土砂流出を把握することは、食糧や環境資源の基盤管理のために緊急かつ重要な課題である。本研究では開発の進む環太平洋地域の河川流域を対象として、流域の規模や形状、気象・地質特性、災害環境と土地利用の変遷について比較調査し、土砂流出速度との関係を明らかにした。高標高地域から海岸汀線までの数km^2から数万km^2の流域面積を対象とし、土砂生産(Source)から滞留、洪水による再移動・氾濫を経由して海洋への流出・堆積(Sink)に至るまでの土砂動態を解明した。研究対象地として、北海道の石狩川から九州の一ツ瀬川に至るわが国の河川流域だけでなく、オーストラリア、ニュージーランドおよび中国の河川流域についても資料収集し解析した。その結果、流域面積と勾配と降雨量の3要素によって、土砂の滞留時間と滞留規模(または輸送速度)がオーダーで異なり、微細土砂およびその流出速度も変化することが明らかになった。また、土砂動態の開水路実験によって滞留流出のモデル化も行った。水・土砂の流出規模と頻度に基づいて水辺生態系への影響も定量化した。これらに基づき、水系規模での水・土砂流出予測モデルが構築された。研究成果を公表するため、札幌において国際ワークショップを開催し、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、中国、韓国、タイなどの東南アジア諸国での研究成果も合わせて公表し、将来の環太平洋地域での共同研究と災害防除の国際拠点構築に貢献した。また、中国においても、将来の共同研究構想を検討するためのワークショップを開催した。研究結果を普及するため単行本を企画し、本研究終了後に発刊する予定である。本研究では、変動する地球環境のもとでの自然災害の予知・予測、軽減・修復という立場から、流域という空間を単位として、その骨格にあたる水系構造の特徴から土砂生産-滞留-流送-沈殿という一連の土砂動態を明らかにした。
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