研究課題/領域番号 |
12307017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中畑 龍俊 京都大学, 医学研究科, 教授 (20110744)
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研究分担者 |
依藤 亨 京都大学, 医学研究科, 助手 (60220779)
片村 憲司 京都大学, 医学研究科, 講師 (40185806)
平家 俊男 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90190173)
林 英蔚 京都大学, 医学研究科, 助手 (40283600)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
41,370千円 (直接経費: 37,500千円、間接経費: 3,870千円)
2001年度: 16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2000年度: 24,600千円 (直接経費: 24,600千円)
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キーワード | ES細胞 / 造血幹細胞 / ストローマ細胞 / マウス / 再生医療 / 培養 / 移植 / 遺伝子クローニング / 中胚葉細胞 / Flk1 / AGM領域 |
研究概要 |
ES細胞はほぼ無限に増やせることから、これらの細胞から造血幹細胞だけに分化させる培養系を確立することができれば、造血幹細胞を大量に作り出すことができると考えられる。現在、世界中の多くの研究室でマウスES細胞から移植可能な造血幹細胞の作成が試みられているが、成功していない。本研究では、マウスES細胞を種々の条件下で培養し、同系マウスの長期骨髄再構築能を有する真の造血幹細胞を特異的に誘導する技術を開発する事を目的として行われ以下の成果が得られた。 1.マウスAGM領域からクローニングしたストローマ細胞株A9は造血幹細胞が発生する以前の胎生8日の胚体、卵黄嚢細胞から共培養により長期骨髄再構築能を持った造血幹細胞を生み出す能力を持つことが明らかとなった。A9以外に同様の能力をもったストローマ細胞は現在のところ見つかっていない。造血幹細胞になりうる細胞は胎生8日の胚体、卵黄嚢どちらにも存在し、A9上に発現している分子と接触することにより造血幹細胞としての機能を獲得すると考えられた。現在この分子の遺伝子クローニングが進行中である。 2.ストローマ細胞との共培養によりES細胞からも造血幹細胞を生み出すことができるか検討した。ES細胞を分化培養系に移した後、中胚葉系のマーカーであるFlk-1陽性、VE-カドヘリン陰性、PECAM-1陰性の中胚葉細胞を分離後、種々のストローマ細胞株と共培養し、致死量放射線照射マウスに移植した。A9と共培養後移植したマウスにおいてFACSでは検出できなかったが、PCRレベルでドナー由来のメッセージが移植後6ヶ月の時点でも観察できた。A9と共培養することによりES細胞から造血幹細胞を生み出すことが可能と考えられ、今後培養条件など検討する予定である。
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