研究課題/領域番号 |
12307019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
兼子 直 弘前大学, 医学部, 教授 (40106852)
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研究分担者 |
満留 昭久 福岡大学, 医学部, 教授 (30038749)
佐野 輝 鹿児島大学, 医学部, 教授 (30178800)
辻 省次 東京大学, 医学系研究科, 教授 (70150612)
伊藤 正利 滋賀県立小児保健療育センター, 部長 (90135567)
山川 和弘 理化学研究所, 脳科学総合センター, チームリーダー (30241235)
中村 祐輔 東京大学, 医科学研究所・ヒトゲノム解析センター, 教授 (70217909)
大沼 悌一 国立療養所, 犀潟病院, 院長 (30003536)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
41,390千円 (直接経費: 36,200千円、間接経費: 5,190千円)
2002年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2001年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2000年度: 18,900千円 (直接経費: 18,900千円)
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キーワード | GEFS+ / SCN1A / SCN2A / GABA receptor / Chorein / Juvenile myoclonic epilepsy / BFNC / てんかん / 熱性けいれん / 遺伝子 / 家系調査 / 連鎖解析 |
研究概要 |
1 Severe myoclonic epilepsy in infancy (SMEI)の責任遺伝子としてNa+イオンチャネルSCN1Aにおける多数の変異(ナンセンスミュテーシヨン、フレームシフト、ミスセンスミュテーション)を発見し、GABA-A受容体γ2サブユニットの変異(GABRG2)も関連することを発見した。 2 常染色体優性夜間前頭葉てんかんで発見した遺伝子CHRNA4(Ser284Leu)機能を解析し、この変異によりAChに対するdesensitizationが速まることを見いだした。 3 良性家族性新生児けいれんの責任遺伝子CKNQ3についてKCNQ2の新たな変異を同定したが、この病態として生直後には興奮系のglutamateが機能しているが、抑制系であるGABAは機能していない。そのためM-currentを産生するKCNQ2、KCNQ3に変異があると発作が起こり、生後数週間してGABAが抑制機能を発揮し出す段階で発作が消退するという機序を見いだした。 4 Juvenile myoclonic epilepsyの責任遺伝子が6p12に存在することを確認し、その候補遺伝子を同定した(投稿中)。 5 Lafora病の遺伝子EPM2Aの機能解析を行い、典型例はエクソン4に存在する変異が、非典型例ではエクソン1に存在する変異が主に関与することを明らかにし、さらにlaforinのcarbohydrate-binding domainとdual phosphate domainのそれぞれ異なった役割を明らかにした。 6 我々がSMEIに見いだした変異は患者の60%以上を説明するが、他の遺伝子の関与も否定できないため、熱性けいれん遺伝子探索と共にゲノムワイドスキャンを近く開始する。発見したヒト遺伝子変異を組み込んだタランスジェニックラットの機能は解析中である。
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