研究課題/領域番号 |
12307029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
片山 容一 日本大学, 医学部, 教授 (00125048)
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研究分担者 |
越永 守道 日本大学, 医学部, 助教授 (30267067)
紺野 公明 日本大学, 理工学部, 教授 (50059606)
山本 隆充 日本大学, 医学部, 助教授 (50158284)
深谷 親 日本大学, 医学部, 講師 (50287637)
加納 恒男 日本大学, 医学部, 講師 (40277413)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
31,270千円 (直接経費: 28,000千円、間接経費: 3,270千円)
2002年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2001年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2000年度: 17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
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キーワード | Parkinson's disease / dystonia / tremor / DBS / pain / thalamus / STN / GPi / 脳深部刺激療法 / パーキンソン病 / ディストニア / 振戦 / 視床 / 淡蒼球 / 視床下核 / 定位脳手術 / Subthalamic Nucleus / Parkinson Disease / Deep Brain Stimulation / levodopa / Subthamic Nucleus / Parkinson's Disease / Deep brain stimulation / l-dopa |
研究概要 |
最近のDBS手術数の激増は、不随意運動に対するDBS治療の普及によるものである。DBSの対象となる不随意運動疾患としては、パーキンソン病、本態性振戦、脳卒中後振戦、デイストニア、バリスムスなどが挙げられる。 今回の研究では、 1)振戦に対しては視床Vim核の破壊が行なわれてきたが、DBSではVim核のみならずVop核やVoa核を含めた広範な領域を同時あるいは別々に刺激することができるので、大脳基底核、小脳、大脳皮質を含めたmotor loop全体の問題として振戦の機序と治療効果を検討した。 2)視床下核刺激が臨床応用され、振戦、固縮、無動のいずれの症状にも有効であると報告されている。視床下核刺激では視床下核からForel H2を含んだ広範な刺激が有効であることを明らかにし、パーキンソン病の各種症状に対する最適の刺激方法の選択と効果の発現機序について検討した。 3)DBSは電極の通過する組織とその周辺組織のみを刺激することができるので、刺激のターゲットのみならず電極の挿入角度が重要である。しかし、1本の電極で刺激できる範囲には制約があり、充分な刺激効果の得られない症例も存在する。そこで、2本の電極を用いたdual-lead stimulation methodを開発し、2本の電極の間で刺激することを可能にした。また、dual-floor burr-hole methodを開発し、形成外科的にも患者さんに満足してもらえるように手術法を改善した。 4)薬物療法での効果が少ないデイストニア症例にDBSを施行し、劇的な症状の改善が得られる症例を数多く経験した。今後はデイストニアに対するDBS治療例の増加が見込まれる。しかし、最適な手術方法についての結論はいまだ得られていないので、有効な刺激方法と手術適応について検討した。
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