研究課題/領域番号 |
12307035
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
佐藤 直秀 帝京大学, 医学部, 講師 (50287017)
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研究分担者 |
白澤 浩 千葉大学, 医学部, 教授 (00216194)
市川 智彦 千葉大学, 医学部, 助教授 (20241953)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
33,190千円 (直接経費: 31,300千円、間接経費: 1,890千円)
2003年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2002年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2001年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2000年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 遺伝子治療 / アンドロゲン非依存性プログレッション / KAI1 / CD82遺伝子 / 間欠的内分泌療法 / 前立腺特異抗原(PSA) / QOL / 生存期間 / アンドロゲン非依存癌 / プログレッション / QOLの改善 |
研究概要 |
1)平成12〜14年度の本研究から、KAI1/CD82遺伝子の発現消失が前立腺癌のアンドロゲン非依存性プログレツション(AIP)の機序のーつとして考えられた。そこで、同遺伝子を発現するアデノウイルスペクターを作製し、同遺伝子を発現していないアンドロゲン非依存性前立膝癌細胞株(PC-3、DU-145)に導入する基礎実験を行った。ところが、これらの癌細胞には導入効率が非常に低いため、同遺伝子の発現による変化を確認することが困難であった。アデノウイルス感染に必要な受容体発現の低下が原因と考えられ、この実験系では実験の進行が極めて困難と判断した。別のアプローチヘの切り替えが好ましいが、手詰まりの状況のままである。 2)前立腺癌のAIPの進行を遅延させる臨床的手段のひとつとして、間欠的内分泌療法(IAS)に期待が寄せられている。しかしIASは未だ実験的な治療法であり、その効果を明らかにするために、多施設共同の前向きな臨床研究を計画した。観察期間が3年と設定され、本研究期間内では有用な結果が得られないと予想されたため、研究成果のとりまとめ時期を約2年間延長した。 3)文書による同意を得た病期CとDの新規前立腺癌58例に、酢酸リュープロレリンと抗アンドロゲン剤の併用療法を行ない、治療反応性が良い場合に治療を休止し、前立腺特異抗原(PSA)が設定値を越えたとき再開した。治療・休止のサイクルはPSA再燃が観察されるまで繰り返した。この結果、生存期間については従来の持続療法に劣ってはいないことが明らかとなり、アンケートによるQOL解析でも性機能や社会・家族との関係など約1/3の設問で休止期間中のQOLスコアが有意に改善していた。以上の結果、IASはQOLの改善が期待される有意義かつ安全な治療法であることが判明した。
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