研究分担者 |
宮崎 真至 日本大学, 歯学部, 講師 (70239391)
宇野 滋 北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (00168733)
吉川 孝子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00182733)
久保 至誠 長崎大学, 歯学部附属病院, 助教授 (80145268)
池見 宅司 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (80102565)
石崎 裕子 新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60303161)
池田 考積 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90222885)
新海 航一 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (90147843)
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配分額 *注記 |
33,330千円 (直接経費: 29,100千円、間接経費: 4,230千円)
2002年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2001年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2000年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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研究概要 |
新海は窩洞に充填したレジンを100mW/cm^2〜800mW/cm^2あるいは1000mW/cm^2〜1600mW/cm^2の各照射出力で光重合させ,レジン修復物の窩壁適合性を評価した結果400mW/cm^2以下の出力が500mW/cm^2以上の出力よりそして1000mW/cm^2の出力が1100mW/cm^2以上の出力より良好な窩壁適合性を示した。またレジン重合収縮量を経時的に測定した結果,光出力が高くなるほど急激な収縮が起こることを明らかにした。稲井は各種照射法によりレジンの重合度と重合収縮量を比較した結果,重合度が同等であればその収縮量に差は認められないことを報告した。吉川は窩洞に充填したレジンを通常の光照射法とRamp照射法で重合硬化させ,レジン修復物の窩壁適合性を評価した結果Ramp照射法が通常照射法より良好な窩壁適合性を示すこと,またStep照射法とRamp照射法はレジンの曲げ強さを減少させずに光重合型レジン修復物の辺縁封鎖性を向上させることを明らかにした。宇野はレジンに対する光照射の前後でAdhesiveresinの物性が変化することを明らかにし,このことが重合収縮応力に関与する可能性を示した。また光照射中のレジンの重合収縮挙動をレーザー変位センサーにて測定し,Slow-curing法では重合収縮量が減少しうることを確認した。池田はレジンのエナメル質に対する微小接着強さは被着面とエナメル小柱の走行が平行に近い場合,約10MPa程度にレジンの接着強さが低下することを確認した。池見は経時的な収縮応力の変動には修復材のフローが大きな影響を与えるが最終的な収縮応力にはフローより弾性率の方が大きな影響を与える可能性を示した。また弾性率が小さく流動変形が大きい低粘性レジンは,収縮応力が有意に小さいことから臨床での有効性を示唆した。宮崎は光照射器の光強度および分光波長分布は照射器の種類によって異なり、またそれらの光照射がレジンの重合収縮に及ぼす影響も異なることを明らかにした。久保は有限要素法を用いた応力分布解析により低粘性レジンによる応力緩和効果を確認し,臨床での有効性を示した。またフロアブルレジンをライニングとして用いるとレジンの接着耐久性は向上するが,フロアブルレジンのみでは逆に劣化することを明らかにした冨士谷はレーザー処理象牙質面では,破壊コラーゲン線維を含む無構造な層がレジンとの接着を著しく阻害するため,重合収縮の影響が出現しやすいことを示唆した。石崎と福島は5級レジン修復物の辺縁部エナメル質の亀裂発生率を調べた結果,高出力照射,Slow-start curingならびに従来の照射法の間に有意差がないことを報告した。松井は、ホログラフィー二重露光法を用い,窩洞形態ではくさび状欠損窩洞,露光時間では高出力照射の3秒×2において患歯に明瞭な干渉縞が認められることを確認した。また重合収縮によるレジン修復歯の歪み量は,LED,ハロゲン,キセノン照射器の順に大きくなることを報告した。松澤は各種照射器を用いて光の強さや照射時間がレジンの重合に及ぼす影響について検討を行った結果,LED照射器では硬化しない光重合型材料製品があることを報告した。また低粘性レジンを含む各種光重合型材料の重合線収縮量測定法を開発した。田村は色素浸透法を用いてトンネル窩洞レジン修復物の辺縁漏洩を検討した結果,辺縁封鎖性は歯頸部と咬合部の2回積層法が最も良好で次に低粘度レジンを用いた積層法が良好であることを報告した。
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