研究課題/領域番号 |
12307044
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
石原 祥世 明海大学, 歯学部, 講師 (10223017)
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研究分担者 |
川島 信之 (川島 伸之) 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60272605)
野杁 由一郎 大阪大学, 歯学部, 助手 (50218286)
高橋 慶壮 明海大学, 歯学部, 講師 (70243475)
長谷川 雅子 鶴見大学, 歯学部, 助手 (00217803)
林 義彦 長崎大学, 歯学部, 教授 (20150477)
山本 宏治 朝日大学, 歯学部, 教授 (60182622)
松下 健二 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (90253898)
高柴 正悟 岡山大学, 歯学部, 助教授 (50226768)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
34,980千円 (直接経費: 30,600千円、間接経費: 4,380千円)
2002年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2001年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2000年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
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キーワード | バイオフィルム / 菌血症 / E.faecalis / サイトカイン / polymerase chain reaction / 老人病院 / E. faecalis / 生体反応 / recQ遺伝子 / 根尖病巣 / 感染根管 / 細菌検査 / 易罹染性宿主 / 掌蹠膿琺疱症 / 全身疾患 |
研究概要 |
感染根管歯に生息する嫌気性細菌およびそれら細菌により形成されたバイオフィルムの性状を生化学的および微細形態学的に解析し、(1)菌種によってバイオフィルム形成に差がある、(2)菌体外バイオフィルムにglycocalyx様構造物が存在する、ことを明らかにした。また、根管内細菌の同定法として、チェアーサイド嫌気システムによるE.faecalisの分離・同定法を確立した。さらに、polymerase chain reaction法を応用して感染根管内細菌の同定システムを構築した。 全身疾患と根尖病巣との関連をいくつかの易感染性宿主群について調べた。すなわち、非ホジキン病、C型肝炎、難治性皮膚疾患および70歳以上の老人病院入院患者を対象とし実態調査した。非ホジキン病およびC型肝炎患者では、根管治療に伴うCRP値の変動を調べたが、有意な関連は見出せていない。感染根管治療により皮膚の難治性痒疹湿疹が軽快することから、アトピー性皮膚炎および掌蹠膿疱症患者がどの程度歯周病関連細菌およびう蝕原性細菌に感作されているか免疫学的に検討し、アトピー性皮膚炎の末梢血T細胞は口腔レンサ球菌S.intermediusに強く感作されていること、また、アトピー性皮膚炎患者における歯根嚢胞の病態形成にはIL-8およびIL-6が関与していることを示唆した。さらに、掌蹠膿胞症患者は健常者に比較して有意に血中IL-8量が増加していることを明らかにした。高齢者は、根尖病巣に加えて歯周病に罹患した被験者が多く、根尖病巣単独の影響を評価できる被験者を増やす必要がある。残存歯(20本余)すべてが感染根管であり,副腎皮質ホルモンの使用のために易感染となっている患者に対して,感染根管治療を行った。その結果,内科的治療では低下しなかったCRPが正常値のレベルに低下した。
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