研究課題/領域番号 |
12307046
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
河野 正司 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50014098)
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研究分担者 |
林 豊彦 新潟大学, 工学部, 教授 (40126446)
江尻 貞一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40160361)
小澤 英浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 所長 (60018413)
池田 圭介 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30313521)
小林 博 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00225533)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
35,030千円 (直接経費: 33,500千円、間接経費: 1,530千円)
2002年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2001年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2000年度: 28,400千円 (直接経費: 28,400千円)
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キーワード | 閉経後骨粗鬆症 / 顎骨 / 卵巣摘出サル / エストロゲン欠乏 / メカニカルストレス / 咀嚼 |
研究概要 |
1.卵巣摘出ラットを用いた基礎的研究の成果 1)エストロゲン欠乏によりラット臼歯の根分岐部直下の歯槽骨骨量が減少することを証明した。また、この背景で骨形成活性と骨吸収活性が著明に亢進する高い骨代謝回転が導かれていることも明らかとなった。さらに、歯の喪失を促進する可能性のある固有歯槽骨の菲薄化も認められた。 2)歯槽骨に対する咬合によるメカニカルストレスの影響に着目し、対合歯を抜歯した場合の歯槽骨変化とそれに及ぼすエストロゲン欠乏の影響について検討した。その結果、メカニカルストレスの低下により歯は歯槽骨とともに挺出し、内部の歯槽骨骨量は減少することが明らかとなった。さらにエストロゲンが欠乏した状態では、骨量減少が促進され、骨構造の脆弱化が生じることが明らかとなった。 2.卵巣摘出サルを用いた基礎的研究の成果 卵巣摘出サルの骨密度および骨構造は、腰椎、橈骨、下顎骨で相関していた。それぞれの部位の骨密度は、対照群-卵巣摘出群間では有意差が認められなかったが、個体毎に検索すると、腰椎骨密度力抵下する個体では、橈骨、下顎骨でも骨構造が著しく脆弱化していた。また、歯科用X線写真上にも下顎骨の粗鬆化が認められた。これらの結果は、下顎骨の情報から骨粗鬆症の診断が可能であることを裏付けるものと考えられた。 3.ヒトの顎骨粗鬆化と咬合力の関連に関する予備的研究の成果 ヒトの顎骨の骨密度を測定することができた。今後、測定部位の決定についてさらなる検討を行う必要性がある。
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