研究課題/領域番号 |
12307052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福山 透 東京大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10272486)
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研究分担者 |
菅 敏幸 東京大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (10221904)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
26,300千円 (直接経費: 22,100千円、間接経費: 4,200千円)
2002年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2001年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2000年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | エクチナサイジン743 / アルカロイド / 抗腫瘍活性 / 収束的 / 高立体選択的 / 全合成 / Ugiの4成分連結反応 / Heck反応 / 抗ガン剤 / 立体選択的 / セグメント / UGIの連結反応 / 類縁体 / 10員環チオエーテル化 / 大量供給 / ピペラジン / テトラヒドロイソキノリン / 光学活性イミノエステル / 不斉アミノヒドロキシル化 / 環化反応 |
研究概要 |
エクチナサイジン743は、カリブ海源産のホヤ(Ecteinascidia turbinata)より単離された、強い抗腫瘍活性を有するアルカロイドである。現在、この化合物は欧米10数カ国において第2臨床試験に進み、有効な抗癌剤として期待されている。しかし、天然からは極微量にしか得られないことから、効率的な合成ルートの確立による大量合成が強く望まれている。本研究期間に、エクチナサイジン743の収束的かつ高立体選択的な全合成を達成した。全合成は、A環部のアミノアルコールとE環部アミノ酸を大量供給可能な合成ルートを確立し、これらを出発原料とした。2つのユニットはUgiの4成分連結反応を用い、効率的に縮合した。さらにジケトピペラジンを経由して、D環をHeck反応により構築した。このHeck反応により生じる二重結合に対する立体選択的な水和反応と、アミドの部分還元によりアミノニトリルを得た。B環の閉環はフェノールのアルデヒドに体するアルキル化反応により達成し、5環性中間体を合成した。これにシステイン誘導体を導入後、10員環チオエーテル化を行い、エクチナサイジン743の全合成を達成した。
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